ネットワークカメラの命名規則について〜Axis編〜

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AXIS —

こんにちは!システム・ケイ新入社員のぱいそんです。

皆さんはカメラの名前、パッと聞いてわかりますか?
例えばAXIS M1125-Eなど、カメラ名だけ聞いても何がなんやら、といったことになりませんか?

しかし!この一見分かりにくい名前、実は色々な情報が詰め込まれているすごいものなんです!
きちんと解釈すると「それがどういうカメラなのか」という情報が読み取れるようになっています。

このシリーズではそんなIPカメラの命名規則をご紹介いたします。

今回は、システム・ケイが正規一次代理店を務めるAxis Communications社のカメラについてです。

 

そもそも命名規則とは?

命名規則とは読んで字の通り「名前をつける際の規則」なのですが、普段はあまり耳にする人も少ないのではないでしょうか?

Wikipediaによると「プログラミングを行う際に識別子の名称となる文字列を決定するためのルールを定めたもの」とあるようにプログラミング用語としてメジャーな使われ方をしていますが、私たちの身近なところにも「命名規則」が結構あるんですよ!

例えば今回ご紹介するような製品名や、わかりやすいものだと画像データなどに付く「IMG_0001.JPG」などです。

このままデジタルカメラを例にすると「IMG_0001.JPG」はIMG=画像データ、0001=1枚目の画像、JPG=画像の種類、というようにこの文字列だけで色々な情報が読み取れるようになっています。

例に挙げた画像データの命名規則は情報が少ない方で、製品、特に電気機器などの製品になると「製品名、性能、形状、機能、種類、ナンバリング」など、とても多くの情報が詰め込まれているというわけです。

ちなみに「規則」と言っても、会社ごとによってその製品名に込められている意味は異なります。

今回はAxisのネットワークカメラの命名規則について見ていきましょう!

 

Axisのカメラの命名規則を見てみよう!

まずはAxis Communications社、公式の命名規則説明パンフレットです。↓

Axis Communications社、公式の命名規則説明パンフレット

なんだか英語や数字がたくさん書かれているので「???」となってしまいますが、何を表しているのか分かればとても便利!

それでは早速ですが、各項目について見ていきましょう。

 

①シリーズ名 AXIS P3265-LVE Mk II

名前の先頭にあるのはシリーズ名(社名+前三文字)です。
英字部分でおおまかな性能が、続く数字でカメラの種別(形状)が分かります。
最後の数字はシリーズ番号です。

それぞれの英字と数字が表すカメラの性能や形状は以下のようになっています。

英字 数字(一文字目) 数字(二文字目)
Q フラッグシップ機

(≒ハイエンドモデル)

1, 2 ボックス型カメラ シリーズ番号
P 中くらい性能 3, 4 ドーム型カメラ  
M ローエンド/

お手頃お手軽性能

5, 6 PTZカメラ  
V ライブストリーミング用 8 ポジショニングカメラ

システム製品

 
F モジュラー型パーツ 7, 9 (非カメラ)  

 

②通し番号 AXIS P3265-LVE Mk II

製品内での通し番号になります。
この場合はP32シリーズの6番のモデルであることがわかります。

 

③解像度 AXIS P3265-LVE Mk II

4桁の数字のうち、最後の一文字はカメラの最大解像度を示しています。

この部分の数字が大きいほど高解像度になりますが、通常のカメラとサーマルカメラでは基準が異なるので注意が必要です。

 

通常(可視光)カメラの場合

数字 通称 解像度(pixel)
1 VGA 640×480
2 4CIF 704×480
3 SVGA 800×600
4 HDTV 720

1.3メガ

1280×720

1280×1024

5 HDTV 1080

2メガ

1920×1080

1600×1200

6 3-5メガ 2048×1536
7 5-8メガ 2560×1920
8 4K Ultra HD

8メガ

3840×2160
9 >8.3メガ >3840×2160
サーマルカメラの場合

数字 解像度
0 208×156
1 384×288
2 640×480(VGA)



 

④拡張文字(機能, 用途)AXIS P3265-LVE Mk II

拡張文字、とだけ聞いてもピンときませんが、要するに機能表記です。
衣類でいう抗菌とか防臭とか速乾とか、そのような機能に関する情報がここに表されています。

 

文字 機能
-B ベアボーン
-C 冷却(屋外)
-E 屋外
-G ゲートウェイ
-L 赤外線ライト
-P パノラマ撮影
-R 車載
-S ステンレス筐体
-V バンダルプルーフ(耐衝撃)
-W 無線LAN

 

⑤バージョン AXIS P3265-LVE Mk II

これも具体的な性能がどうこう、というものではありませんね。
先代から機能や形状、性能などなにかしらグレードアップしたときに付きます。

 

Axisの命名規則のまとめ

今回のカメラ「AXIS P3265-LVE Mk II」という製品名からは次のようなことがわかります。

「Axis基準で中程度の性能をもつドーム型カメラの2番シリーズ、その中の6番のモデルで、解像度が2メガピクセル、赤外線ライトとバンダルプルーフ性能をもつ屋外用カメラのVer. 2」

すごい情報量ですよね!

以上をまとめると、Axisの製品名にはカメラ形状と最大解像度、付属機能などが記されていることがわかります。

 

まとめ

  • 命名規則とは読んで字の通り、名前を付ける際の規則のこと。命名規則に従って付けられた製品名称は、その製品の性能情報をぎっしり詰めた文字列です。
  • 大まかな仕様を把握することはできますが、最新版公式パンフレットでも紹介されていない命名もあるので、詳細な仕様については仕様説明を読みましょう。

 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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