車載カメラとは?通常の防犯カメラとの違い

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基礎知識 —

こんにちは!ネットワークカメラとIP監視カメラシステムのシステム・ケイです。

昨今の公共交通機関内での犯罪が話題となり、バスや鉄道で防犯目的の導入が進められているのが車載カメラ。車両に設置するカメラ全般を車載カメラと呼びます。
そんな車載カメラは、普通の防犯カメラとは一体何が違うのでしょう??

今回の記事では、バスや鉄道で活躍するような業務向けの車載カメラについて紹介します。

車載カメラとは?

車載カメラの記事のアイキャッチ画像

冒頭でも書きましたが、車載カメラとは、車両に搭載するカメラ全般のことを言います。

ということは、身近な例では最近話題のドライブレコーダーや、車の後方をカーナビに表示するためのカメラも車載カメラの一種です!結構身近な存在ですね。

 

業務向け車載カメラの役割・運用

現在販売されている業務向け車載カメラはネットワークカメラが多いです。
なので、個人向けのドライブレコーダーとは一味違い、管理室で映像などの情報を管理することも可能です。当然、カメラ内のSDカードに保存することもできます。
■ネットワークカメラ(IPカメラ)とは

防犯目的での利用

車載カメラは犯罪の抑止力となることが期待されています。

最近では、鉄道車内で乗客が危害を受ける事件が相次いだことを受け、国土交通省が今後新しく作る鉄道車両に車内防犯カメラの設置を義務づける方向で検討を始めました。
(参考:ローカル線でも防犯カメラは必要?新車への設置義務化方針、地方は動揺

監視カメラが設置されていることで犯罪率が低下したというデータがあり、重大な事件のみならず、置き引きなどの抑止にもつながるとされています。

また、特にバスや鉄道では、お年寄りの転倒事故が多いです。
万が一乗客がトラブルに巻き込まれたり、怪我をしてしまったりしても、監視カメラによる決定的な証拠さえあれば事故の原因を探りやすく、安心感がありますね。
■色々ある防犯カメラの種類と選び方
そして、当然ながらドライブレコーダーとして車載カメラを導入することも可能です。
バスに車載カメラを導入する場合、前方と後方にドライブレコーダー、車内には防犯カメラをそれぞれ設置することが多いです。

 

車両内映像のネットワーク管理

中央制御室

こちらは上の2つと比べて、なかなか想像しにくいかもしれません。
業務向けの車載カメラをネットワークカメラにすると、無線ネットワークを介して色々なことができます。例えば、

  • 救急車に搭載した車載カメラを通してリアルタイムで患者の容態を把握し、適切な処置が行えるようにする
  • バスやトラックの走行状況を遠隔地から把握し、運行管理や走行の改善をおこなう

などがあります。

業務向けネットワーク車載カメラでしかできない運用方法です。凄い活用法ですね……!

 

車載カメラは普通の監視カメラと何が違うの?

「車載カメラは車両に搭載する以外は普通のネットワークカメラと同じじゃないの?」と思われるかもしれません。

しかし、一般的な監視カメラを車両に搭載すると様々な不具合を生じてしまいます。必ず車載カメラとして作られたカメラを使う必要があるのです。
以下に、車載カメラの特長を挙げていきます。

 

揺れ耐性・衝撃耐性

車両内は常に揺れていたり、段差を超えると強く振動したりしますよね。
普通の監視カメラでは、これが故障の原因となってしまいます。
そのため、車載カメラは揺れや振動で故障しないように厳しい試験を受けています。

また、車載カメラは揺れや振動によって映像がブレることなくしっかりと撮影することが可能です。

 

幅広い電圧範囲で動作

家庭用電源の電圧は国内ではほぼ100Vから変化することはありません。ですから、普通の国内向け防犯カメラの場合は安定した100Vで動作できればよいです。

しかし、車内のバッテリーから様々な機器へ電源供給を行う鉄道やバスでは電圧が不安定になりがちです。
車載カメラはそのような過酷な環境下でも安定した動作が可能なように設計されています。

車載カメラは鉄道の厳しい環境を想定した規格「EN50155」を満たしています。この規格を取得するには、揺れや振動、電圧変化の耐性だけでなく、ほかにも様々な試験に合格する必要があります。
「EN50155」については、以下の製品紹介記事でも説明しています。
■車内での防犯に!車載向けネットワークカメラ VIVOTEK MD9560-H

 

光量の変化に強い

車両は動くので撮影条件が刻一刻と変わります。
例えばトンネルに入ったときに急に暗くなったり、反対にトンネルから出たときに急に明るくなったり。

そのため、光量が急に変化してもしっかり撮影できる機能が求められるのです。

 

製品情報

VIVOTEK MD9560-H

VIVOTEK MD9560-H 製品画像
車載向けネットワークカメラ
2MP、H.265、20M IR、WDR Pro、IP67、IK10、EN50155、PoE

詳細ページはこちら

システム・ケイでは、他にも数種類の車載カメラ製品を取り扱いしております。
■弊社取り扱いの車載カメラ一覧
 

まとめ

  • 車載カメラとは、車両に搭載するカメラ全般のこと。
  • 業務向け車載カメラはネットワークカメラが多く、車内映像やドライブレコーダーの映像を管理室で管保管できる。さらに、遠隔からの指示や運行管理も可能。
  • 揺れや振動への耐性、電圧変化に強い、光量が突然変化しても映像記録可能など、車内での運用に適している。

いかがでしたか?業務向けの車載カメラと個人向けのドライブレコーダーや、定点の防犯カメラとの違いについてお分かりいただけましたか?実際に車両に搭載するとき、導入コストと機能を比べてどのカメラを選べばよいのか悩んでしまうかもしれません。

そんなときはシステム・ケイまでぜひお気軽にご相談ください!

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