PTZカメラとは?その特長と利用例をご紹介!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

基礎知識 —

こんにちは!
ネットワークカメラとIP監視カメラシステムのシステム・ケイです。
皆さん、PTZカメラはご存じですか?

PTZカメラとは

当記事では、オフィスや店舗のようなビジネスシーンでPTZカメラのご利用をお考えの方への解説をいたします。
ご自身の使い方に合ったカメラ選びのため、ぜひ当記事を参考にしてください!

PTZカメラとは?

PTZとはパン・チルト・ズームの略です。

P(パン) ・・・カメラのレンズの向きを左右に動かすこと。
T(チルト)・・・カメラのレンズの向きを上下に動かすこと。
Z(ズーム)・・・ズームイン、ズームアウトすること。

以上の3つの機能を持ったカメラをPTZカメラといいます。

こちらのPTZカメラで撮影した映像も、ぜひご覧ください。

日常でよく見かける監視カメラの中でも、PTZ制御がされているものは非常に多いです。

以下の項目ではPTZカメラ独自の特長、用途について具体例を用いながら分かりやすくお伝えいたします!

PTZカメラのメリット

広範囲の監視ができる

PTZカメラのメリット

PTZカメラは、専用のリモコンでレンズを自由に動かせるので、1台で広範囲を細かく監視することができます。
モデルによってレンズの可動範囲や可動スピード、ズーム時の最大倍率は変わってきますので、目的や用途に合ったカメラ選びが大事です!

撮影対象を自動追尾


当社ソリューション『システム・ケイAI』を導入すると、通行人や車両を認識し自動で追尾させることが可能です。
動画のように条件付けした特定の対象のみを追尾するようにできたりと、細かな設定も充実しております!

▼AI画像認識ソリューション『システム・ケイAI』について
システム・ケイAI トップページ

オートスイング・オートズーム機能


当社の映像管理システム『SK VMS』を導入すると、指定した範囲・地点を登録し、自動で巡回させることが可能です。
スーパーの出入口やレジのように、重点的に監視したい場所を手厚く撮影できるといったメリットが考えられますね。

この機能で、広範囲の撮影ができるというPTZカメラの特長を最大限にご活用いただけることと思います!

PTZカメラのデメリット

全体像の把握がしづらいことも…

PTZカメラはレンズを動かすことで広い範囲を撮影できますが、レンズの向いている方向しか撮影ができないというデメリットがあります。
「重点的に監視したい場所があるけれど、撮影漏れをなくせるよう全体を見渡す映像も撮影したい!」という場合もあるのではないでしょうか。

そのような場合には、全方位カメラと併用することをお勧めしています。
撮影範囲の広い全方位カメラと併用することで、カメラの設置台数を減らしコストカットに繋げることもできます。
全方位カメラ特有の歪みでよく見えないというお悩みも、上述したSK VMSの機能で解消することができます。
お客様の用途に合わせてご提案させて頂きますので、お気軽にご相談ください!

☆全方位カメラについて詳しくはコチラ!
全方位カメラってなに?特徴と利点について

PTZカメラの利用例

風力発電機の点検

風力発電の画像。高所作業が必要となる設備点検はPTZカメラで代用。

風力発電機のような大きな設備の点検には、高所作業等が必要になります。
そのようなところでは、PTZカメラを使って安全に点検が行われています。

また、故障時には現地に行く前にPTZカメラによる確認を行うことで、
おおよその故障箇所を確認し、適切な部品を準備してから修理に向かうことができます。

河川の増水監視

河川の画像。増水をカメラで監視します。

河川の監視には、増水時の事故の危険性が懸念されます。

しかしカメラを設置すれば作業員が直接現地に向かう必要がないため、安全に監視を行えます。
また、PTZ操作により上流の様子も簡単に確認できるため、メリットは非常に大きいと言えるでしょう。

駐車場の監視

駐車場の画像

PTZカメラのプリセット(巡回)機能を使用し、広い駐車場を1台のカメラで監視することができます。
必要に応じて特定の車両を追尾したり、ズーム機能で車のナンバーも確認可能です。

PTZカメラの製品例

AXIS V5938:放送品質の4K PTZカメラ

V5938

講堂、教室、屋内スポーツイベント、礼拝所でのご利用に最適な性能となっており、プロのインターネット配信向けのビデオ品質・放送品質をご提供します。

詳細ページはコチラ!

AXIS Q6078-E:UHD 4Kを搭載した屋外対応PTZ

Q6078-E

UHD 4Kと20倍光学ズームを実装しており、更に耐衝撃性にも優れていることから、屋外にて広範囲の監視をする場合はこちらのモデルをお選びいただくのがオススメです!

詳細ページはコチラ!

AXIS Q6128-E:シャープドームテクノロジーを搭載した高速4K PTZ

Q6128-E 画像1

カメラがドームの中で回転する従来のPTZカメラとは違い、ドーム全体が回転する「シャープドームテクノロジー」を搭載しています。
これにより、さらに広い動作範囲の実現に加え、水滴を自動で落としてくれる機能も備えています。屋外撮影に最適ですね!

最大700°/秒のパン性能を備えたモデルとなっており、AI機能にて通行人や車両の追尾をさせるという利用方法で最大限の力を発揮いたします。

AXIS M5075-G:手のひらサイズの屋内用PTZカメラ

Q6078-E

コンパクトなつくりでどんな環境にも目立たず溶け込むことができます。
5倍光学ズームと12倍デジタルズームを備えており、ピントを自動で合わせてくれるオートフォーカス機能により快適な撮影ができます。

また、Z-Wave®デバイスとのワイヤレスI/O接続が可能で、ドアや窓の開閉検知を行ったり、照明や暖房、エアコンなどの自動操作を行ったりと、機能面においてあらゆる可能性を秘めています。

詳細ページはコチラ!

システム・ケイでは、他にも様々なモデルを取り扱っております!

PTZカメラの当社取扱い商品一覧

デジタルズーム(ePTZ)とは?

PTZカメラのズーム機能には、『光学ズーム』と『デジタルズーム(ePTZ)』が存在します。
ここまで当記事で紹介した内容は、光学ズームに該当します。
ではデジタルズームとはどういったものなのでしょうか。

簡単にまとめるとデジタルズームとは、撮影した画像の一部を切り取ってコンピュータ処理し、
まるで望遠で撮影したかのように大きくみせる仕組みのことです。
カメラ自体は固定カメラや全方位カメラを使い、ズーム機能を追加するというイメージになります。

光学ズームとデジタルズームにはそれぞれ異なるメリットがありますので、詳しくはこちらの記事をご覧ください!
光学ズームとデジタルズームの違いと特徴

まとめ

  • PTZカメラとは、レンズを自由自在に動かして広範囲の撮影が可能なカメラです。
  • 様々な特長や機能により、幅広い設置状況に対応できます。
  • 目的に応じて光学ズーム、デジタルズームといった種類の中から最適なタイプを選ぶことが重要です。

いかがでしたか?
PTZカメラには多彩なメリットがあることが、お分かりいただけたことと思います。
設置場所や使用目的に合ったカメラ選びの一助となれましたら幸いです!

今回の記事に関するご質問がある方や、PTZカメラの導入をご検討の方は、ご相談承りますのでシステム・ケイまでぜひお気軽にお問い合わせください!

PTZカメラとは?その特長と利用例をご紹介!のお問い合わせ

お問い合わせ