PoEについて

PoE(Power over Ethernet)とは、データ通信用のイーサネットケーブル(カテゴリ5のより対線)を使って、ネットワーク機器の電力を供給する技術です。PoEは2003年6月にIEEE 802.3afとして標準化されました。この技術を使用することで、ネットワーク機器に、48Vで15.4Wの電力が給電でき、電源を取りにくい場所でも設置が簡単になります。 PoEは当初、IP電話で非常に多く利用されていましたが、2005年夏以降、各メーカからPoE対応のカメラが多く発売され、ネットワーク カメラシステムでも一般的にPoEを活用し、システム構築を行う事例が増えてきています。

構成例の比較

PoEを利用しない従来のシステム構成

【PoEを利用すると、カメラ設置箇所への電源が必要ありません。】

PoEを利用したシステム構成

PoEは便利

仮にカメラを20m移動する必要が出てきた場合、PoEハブを使うことによってこのような移設もLANケーブルを引き伸ばすだけで簡単に行えます。また新規にカメラを設置する際もカメラ台数が50台,100台などカメラ台数が多い場合は電源工事が不要な為、大幅な工事費用の削減が可能です。

PoEテクニカルトピック

用語

・IEEE802.3af
PoE規格はIEEE802.3afとして制定されています。PoEを用いてカメラシステムを構築する際にはIEEE802.3af準拠のHub、カメラを選択して下さい。
・PSE(Power Sourcing Equipment)
給電側の機器をPSEと呼びます。カメラシステムではPoEHUBがPSEになります。
・PD(Power Device)
受電側の機器をPDと呼びます。カメラシステムではネットワークカメラがPDになります。

二つの電源供給方式

IEEE802.3afではLANケーブルに電圧をかけ、PDに電源を供給します。
LANケーブル8本の線のうちどの線で給電を行うか2つの仕様が定められています。

A方式(Alternative A) :信号線(1,2,3,6)を用いて電源供給を行う。
B方式(Alternative B) :空き線(4,5,7,8)を用いて電源供給を行う。

上記のどちらの方式で給電を行うかは電源供給側機器(PSE)によって決定されます。
IEEE802.3af準拠の受電側機器(PD)は「Alternative A」「 Alternative B 」は両方に対応している必要があります。

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