工場・製造ライン向け監視カメラシステムの導入が進む背景

工場や製造業界での防犯監視カメラのご相談は年々増える一方です。
しかし、ほとんどの工場はセキュリティ用途のカメラシステムをすでに導入しており、老朽化したカメラのリプレイスを除くと「はじめて」防犯カメラを導入するというケースは極めて少ないです。
ではなぜふたたび新しいカメラシステムを導入されるのでしょうか?

今、工場が求めている【新たなカメラ活用方法】とは何か?

  • 新たなカメラシステム活用法1
    「品質管理の強化」
    製造ラインの生産過程の映像データを保存して、顧客への品質保証資料や事故発生時の証拠データとして活用しています。
  • 新たなカメラシステム活用法2
    「現場作業の効率化」
    製造ラインの現場担当者の作業状況を録画して、作業管理や勤怠管理などに活用しています。

工場・製造ライン向け監視カメラシステムの導入事例

製造ライン システム図

1.「食品工場」品質管理の強化

「食品工場」品質管理の強化

■導入背景
2001年の雪印牛肉偽装事件から毎年のように連続して発生した食品偽装問題から生産品の品質保証についてのガイドラインを作成し、消費期限中は製造過程の録画データを保持する方針となった。

  • 具体的な活用方法
    製造ライン周辺を全体的に録画。食品事故発生した場合、製造された時間から製造過程の録画映像を保健所に対して証拠データとして活用。(フードディフェンス)
  • 導入背景
    乳製品製造パックの印字部分に製造日付が印字されるはずが、印字されない状態で出荷されるという現象が発生。発生原因について判明することができなかったので、今後の対策として発生原因を究明できる仕組みづくりが必要となった。
  • 具体的な活用方法
    ライン全体撮影用(天井)と印字部分にカメラを設置し、印字状況を消費期限間中は録画保存。もし印字ミスがあった場合、何が原因でミスが起こったのかを時間軸と照らし合わせてチェックする。

2.「アルミサッシ製造工場」作業効率化

「アルミサッシ製造工場」作業効率化

■導入背景
樹脂サッシは自動ライン製造だが、窓枠組み立てセクションは作業員が組み立てる方式。そこで組み立てラインにIPカメラを導入し、従業員の作業状況を把握し、作業の効率化に結び付けるために導入されました。

  • 具体的な活用方法
    組み立てライン全体と従業員の手元を撮影。従業員の導線把握と作業内容のチェック。

3.「印刷工場」品質管理の強化

「印刷工場」品質管理の強化

■導入背景
個人情報保護の観点から個人情報が明記された書類の封詰め作業状況を顧客に対して開示することで、印刷サービス品質の向上を図る施策として導入に至った。

  • 具体的な活用方法
    携帯電話の請求書や健康保険の通知書などの封詰め作業を行うセクションに導入し、作業する手元をズームアップして録画。顧客への品質保証用データとして活用。
  • 導入背景
    製品カタログなど小冊子印刷ラインで現場作業員のミスにより、誤って別のカタログの素材を製造ラインに配置してしまうというミスが多く発生し、印刷オペレーションの強化と生産物チェック体制の再構築が必要となりました。
  • 具体的な活用方法
    ライン全体撮影用(天井)とカタログが組み込まれる箇所にカメラを設置し、正しい素材が組み込まれているか録画保存。もしミスが発生した場合、何が原因でミスが行ったのかを時間軸と照らし合わせてチェックする。

推奨ネットワークカメラ

AXIS製 Q1615-LE Mk III

AXIS Q1615-LE Mk III

AXIS製 Q1615-LE Mk III ネットワークカメラは、市街地監視、交通機関、工業環境に最適で、コスト効率良く設置でき、高度なセキュリティ機能を提供します。
深層学習処理装置 (DLPU) を内蔵しているため、並外れた画質と強力な処理能力を兼ね備えています。

製品のポイント

  • 使用環境は、-40℃ ~ 60℃
  • HDTV 1080pの映像を100/120フレーム/秒で提供
    最大1920×1080の解像度、フレームレートは25/30フレーム/秒
  • 屋外対応 / IK10、IP66、IP67規格に準拠
  • Lightfinder、WDR、Zipstream機能搭載
    Lightfinder…暗い場所で撮影された場合でも高画質を実現。
    WDR…明るいエリアと暗いエリアの両方があるシーンで撮影された場合でも、細部にまで優れた画像を実現。
    Zipstream…高画質の映像を維持しながら帯域幅とストレージの容量を大幅に低減

AXIS製 M1135-E Mk II

AXIS M1135-E Mk II

AXIS製 M1135-E Mk IIは、工場、銀行、図書館、オフィスビルなど、広範な映像監視用途に適した、安価ではあるがプロフェッショナル向け固定カメラです。屋内および屋外で使用できます。

製品のポイント

  • HDTV 1080pの映像を25/30フレーム/秒で提供
    最大1920×1080の解像度、フレームレートは25/30フレーム/秒
  • WDR – フォレンジックキャプチャー
    明るいエリアと暗いエリアの両方があるシーンで撮影された場合でも、細部にまで優れた画像を実現。
  • Zipstreamテクノロジー
    高画質の映像を維持しながら帯域幅とストレージの容量を大幅に低減
  • 10~28 V DC電源またはPoEで電源供給
  • 屋外対応 / IK10、IP66およびNEMA 4X規格に準拠

なぜ?AXISのカメラを利用するのか?

AXISの研究開発とネットワークカメラ専用チップ

ネットワークカメラ専用チップ

収益の13%を研究開発費へ投入*
従業員の約1/3である300人以上が研究開発に従事*
ネットワークビデオに最適化されたカスタムチップARTPECを自社で独自開発
低ノイズ・高感度にも優れた性能を発揮(ARTPEC-4)

画像配信能力の比較

ビットレート A社 AXIS(P1375など)
制限なし(30fps指定) 1クライアントまででアクセス停止 ビットレートに関係なく20クライアントまで
固定ビットレート8192kbps 1クライアントまででアクセス停止
固定ビットレート4096kbps 4クライアントまででアクセス停止
固定ビットレート3072kbps 5クライアントまででアクセス停止
Motion JPEG配信 H.264配信を有効にすると Motion JPEG配信は5fpsに固定 A社のような制限なし

AXISの製品は、H.264画像を複数のクライアントに対して余裕で配信できる

複数のクライアントに対して余裕で配信

インターレース方式とプログレッシブ方式

インターレース方式とプログレッシブ方式

プログレッシブ方式では、走査線を左上から順番に連続して取り込み、フレームが完成。AXISカメラはプログレッシブ方式です。

AXISの製品は、H.264画像を複数のクライアントに対して余裕で配信できる

ライン監視用途の場合、プログレッシブ方式が最適

ライン監視用途の場合、プログレッシブ方式が最適です。

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