顔認識システム SenseNebulaとは?

IPカメラと組み合わせて顔認識を行う映像解析エッジデバイス

SenseNebulaは、IPカメラと組み合わせて顔認識を行うことができる映像解析エッジデバイスです。
スタンドアロンで稼働し、IPカメラと接続するだけで顔解析を簡単且つ安価に実現します。RTSP経由での接続をサポートしており、新規・既設問わずIPカメラシステムとの連動が可能です。

顔認識システム SenseNebulaとは?

世界一の認識率

精度については、顔認証業界で最も権威のある米国国立標準技術研究所(NIST)が実施した最新の顔認証ベンチマークテスト(FRVT2020)において、8つの評価項目の内5つの主要分野でNo.1となっています。

中でも、本人と本人写真の類似度を比較し、同一人物であるかを判定する「1:1認証」で最も低いエラー率を達成しているなど、実用性の高いものとなっています。

実際に弊社メンバーがSenseNebulaを用いて顔認証をした結果です。登録画像と、認証に使用した画像、その結果が以下となります。顔画像1枚かつマスク、メガネをしていても高精度の顔認証ができました。

WebAPI連携が可能

WebAPI経由でのシステム連携が可能であり、既存のアプリとも顔解析結果を連動できます。

また、弊社製映像管理システムであるSK VMSとの連動も可能です。映像の中で登録した人物を検知した際に、イベントを生成させる事が可能です。

WebAPI連携が可能
ネットワークカメラの顔認識の仕組みとは?顔認証と顔認識は違うもの?
顔認識システムとは撮影された画像の中から人間の顔を検出し、その顔の「性別」「年齢」「気分(表情)」などを識別するシステムです。顔認識システムでは、輪郭と目鼻口といった顔のパーツの位置関係から顔を識別します。
「顔認識」と似ているけれどもちょっと違うのが「顔認証」です。「顔認証」は検出した顔を事前に登録しているデータと照合することで本人確認を行います。

特長

  • 独自開発の顔解析アルゴリズムをベースとしたIPカメラ向け顔解析エッジデバイス
  • スタンドアロンで稼働し、IPカメラと接続するだけで顔解析を簡単に導入可能
  • RTSPプロトコル経由で6台/12台のIPカメラの接続をサポート*1
  • 最大16人/秒の処理能力を発揮
  • 既設のIPカメラシステムの活用にも最適

*1 カメラ毎に顔認識、全身認識、車両認識の3つのアルゴリズムを自由に組み合わせて設定できます。単一アルゴリズム機 能を利用する場合最大接続できるIPカメラ台数は6 / 12台

活用シーン(実際の事例含む)

入退室のアクセスコントロール

スタッフによるアクセス確認で待ちが発生するシーンを顔認証に変更する事で、管理スタッフの削減と顧客(特にVIP待遇)の満足度を向上。

導入前の課題

通常の入場口において、スタッフによるアクセス権限の確認に時間がかかり、待ち時間が発生

導入後の効果

  • ハンズフリーな入館が可能
  • アクセス権限を確認に必要なスタッフを削減

顧客へのメリット

  • 既設IPカメラを活用可能
  • VIP顧客満足度向上
  • 人件費のコストダウン
  • サービス向上
顔認識システム SenseNebulaの活用シーン 入退室のアクセスコントロール

出欠管理

毎回マニュアル管理の出席確認を顔認証に変更する事で、出席状況を手間なく正しく把握し、統計化も容易にする。不正対策にも貢献。

導入前の課題

出席状況を毎日マニュアルで管理しないといけない

導入後の効果

  • 自動的な出欠管理を実現
  • 生徒たちの出席状況を正しく把握し、統計情報も見れる

顧客へのメリット

  • 既設IPカメラを活用可能
  • 出欠管理スタッフの人件費のコストダウン
  • 今後より効率的な授業管理にも役に立つ
顔認識システム SenseNebulaの活用シーン 出欠管理

空港

顔認識システム SenseNebulaの活用シーン 空港

鉄道

顔認識システム SenseNebulaの活用シーン 鉄道

バスターミナル

顔認識システム SenseNebulaの活用シーン バスターミナル

地下鉄

顔認識システム SenseNebulaの活用シーン 地下鉄

病院

顔認識システム SenseNebulaの活用シーン 病院

団地

顔認識システム SenseNebulaの活用シーン 団地

上記のほかにも、サーマルカメラと連動した温度管理との組み合わせによる感染症対策既存システムとの連動による認証への使用など、様々な場面で活躍します。

弊社では、カメラの選定から顔認証と既存システム連携、更には開閉するゲートへの連携までも含めてEnd to Endでの対応が可能です。まずは試用をご検討の方も、顔認証を使用した抜本的なコスト削減プランを立案する必要がある方も、以下お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

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製品仕様

基本仕様 電源
主な機能 顔検知・認証、登録済み人物照合・通知、顔属性検知、全身 属性検知、履歴保存・参照 電源入力 DCまたはPoE
顔属性検知 年齢、性別、ひげ、マスク、メガネ・サングラス、帽子 DC電源入力 DC12V 3.3A
全身属性検知 向き、年齢(大人or子供)、帽子、髪(色、⾧さ)、トップス(タイプ 色、柄)、ボトムス(タイプ、色、柄)、靴(タイプ、色)、マスク、傘、 バッグ、歩行者状態(正常通行、喫煙、携帯) PoE電源入力 PSE Class 4
顔認識精度 99%以上 (映像品質が十分な時) 消費電力 最大15W
誤検知率 1%以下 (映像品質が十分な時) 動作環境
顔登録件数 30万人 動作温度 -10℃~50℃
検知履歴保存件数 30万件 動作湿度 5%~95%、非結露
顔検知速度 最大16人/秒 設置場所 通気が良い場所で水平に設置
処理性能 機械仕様
CPU ARM 本体サイズ 169mm x 103.5mm x  33.8mm
GPU Edge Computing GPU 本体重量 0.85kg
メモリ 8GB DDR4 筐体材質 アルミ
ストレージ 64GB eMMC (4GB for Capture Image Storage)

顔認識・全身検出設置方法

顔認識タスク向け

顔認識タスクをする時、最適のカメラの高さと俯角に配慮する必要があります。

  • カメラを撮影位置の真正面に設置し、顔を正面から撮影することを推奨します。
  • 推奨されるカメラの設置高さhは2.0~2.5m程度です。
  • カメラの俯瞰角度は、α=10°を推奨します。
  • カメラの設置距離dは、選択したレンズの焦点距離により異なります。焦点は顔の画面の中央にあり、顔画像60ピクセル数以上が必要です。
  • カメラが撮れる画角の横幅width wは4m以下にすることを推奨します。
顔認識・全身検出設置方法 顔認識タスク向け

全身・車両認識タスク向け

全身・車両認識タスクをする時、最適のパフォーマンスを出るためカメラの高さと俯角に配慮する必要 があります。

  • カメラを撮影位置の真正面に設置し、顔・体・車両を正面から撮影することを推奨します。
  • 推奨されるカメラの設置高さhは2.2~3.2m程度です。
  • カメラの俯瞰角度は、α=15°~25°を推奨します。
  • カメラの設置距離dは、選択したレンズの焦点距離により異なります。焦点は顔の画面の中央にあり、全身キャプチャ画像のピクセルの高さが120ピクセル数以上、幅が60ピクセル数以上、車両のキャプチャ画像のピクセルの高さが128ピクセル数以上である必要があります。
顔認識・全身検出設置方法 全身・車両認識タスク向け

現地実際状況に合わせてカメラの調整を行ってください。
基本的には取付施工時及び設定時には現地調査が必要となります。

カメラ条件

SenseNebula対応IPカメラの条件

IPカメラのメーカー・ブランドは不問だが、以下条件を満たす必要あり

  • 映像フォーマット:H.264、2MP(200万画素/1080p)
  • 映像プロトコル:ONVIF/RTSP(接続用のRTSPアドレスが明確であること)
  • 魚眼カメラなど歪みの大きいものは対応不可
  • アナログカメラ等も対応不可(コンバーターを準備しても画質不足のリスク高)

新設IPカメラの場合

必要に応じてJCV動作確認済み機種のリストは提供可能(サーモカメラの場合は弊社の指定機種となる

既設IPカメラの場合

SenseNebula対応IPカメラの条件を満たしていても、画質が悪い・白黒・ブレや滲みがある場合は、うまく検知できない場合があり

本体設置方法

SenseNebulaの設置方法

  • 本体はサーバーラック等に格納可(閲覧は遠隔なので、日常的に本体に触ることはない)
  • 接続先ネットワークはローカルネットワークを推奨
  • SenseNebulaは閲覧していない間も常時解析を続けるため、ネットワークトラフィックが十分であることを確認

IPカメラの設置方法

  • 事前の現地調査およびIPカメラ機種選定/機種確認を推奨
  • 映る人物の顔のサイズが十分であることを確認
  • カメラの設置角度(俯角)が大きいと、顔が下向きに映るため検知精度が悪くなる場合あり

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