カメラのみでAIが使える、AXIS Object Analytics機能とは?
こんにちは!ネットワークカメラとIP監視カメラシステムのシステム・ケイです。
この記事では、「AXIS Object Analytics」というAXIS製カメラの新機能の強みや活用例をご紹介いたします。
AXIS Object Analyticsとは?
AXIS Object Analyticsとは、カメラに映った人や車両などの動く物体を自動で検知や分類、カウントを行うアプリケーションです。カメラ内の情報と合わせた多様な検知条件を設定することもできます。
AXIS Object Analyticsの紹介動画も併せてご覧ください。
分類機能はカメラによって分かれており、機械学習のものと深層学習のものがあります。
機械学習は比較的価格がお求めやすいカメラに搭載されており、人と車両を分類することができます。
深層学習は比較的多機能で高価なカメラに搭載されており、人はもちろん、車両を自動車・トラック・バス・バイク・自転車に分類できます。さらに人や車が部分的に覆われていても検出・分類することが可能です。
AXIS Object Analytics
特長
AXIS Object Analyticsの特長をご紹介します。
カメラに搭載済みだから追加費用なしで使える
AXIS Object AnalyticsはAXISネットワークカメラに初めからインストールされているため、他のアプリケーションをオプションで搭載する際の追加費用が必要ありません。
人や車両をリアルタイムに検出・分析
カメラの映像内の人や車両といった動く物体をリアルタイムに検出、分析、カウントすることができます。
エリア内の検出や滞留時間の通知
映像内で検出するエリアを設定し、その中の物体のみをカウントしたり、エリア内で設定した時間よりも長く滞在した物体を検知した場合、通知を出すといった機能も搭載しています。
エリア内の密度
車両などの設定したオブジェクトが、エリア内をどれくらい占有しているかをリアルタイムに計測できます。
設定ライン通過後の通知
映像内で仮装のワイヤーを設定し、そこを通過した物体を検知した場合に通知を受け取るように設定することができます。
カメラ内での分析によるコスト削減
監視カメラの映像データは、ネットワークを経由してAIサーバで分析する、クラウドに送って処理すると言った方法が一般的です。AXIS Object Analyticsはカメラ本体で処理するので、これらのネットワークやサーバ資源が不要となり、コストを掛けずにAIを利用する事が可能です。
容易な設定
検知する対象を選ぶといった設定をする際、複雑な機械操作に慣れていない方でもわかりやすいユーザーインターフェースとなっており、数回クリックするだけで希望の設定を組むことができます。
活用シーン
AXIS Object Analyticsの使用例をご紹介します。
駐車場の車両管理
また、駐車スペースとそれ以外のエリアを設定しておくことで、駐車スペース以外に停めている不正駐車をカメラのみで発見することもできます。
危険な現場の監視
交通量調査
調査する道路などにAXIS Object Analytics搭載のカメラを設置することで、自動で車両のカウントを行えるため、カメラのみで状況の把握が可能になります。
まとめ
- AXIS Object Analyticsとはカメラに搭載している物体検知アプリ
- AXIS Object Analyticsは機械学習(MLPU)と深層学習(DLPU)の2種類があり、カメラに搭載されている
- 検知するエリアや対象を簡単に設定可能
- カメラに搭載されているため処理が早く、検出が可能
AIシステムの構築には多くのコストが必要な場合がありますが、AXIS Object Analyticsが有効なシーンは存在します。
その際には、非常に安価で、高度なAI機能を実現可能となります。適用シーンのご相談、カメラ選定、その他AIの導入をお考えの方は、システム・ケイまでお気軽にご相談ください!