ネットワークカメラのAPP Store!?
本日は未来のネットワークカメラシステムの先駆けとなるかもしれない、Axisの「AXIS Camera Application Platform」について紹介したいと思います。「AXIS Camera Application Platform」を一言で説明すると ネットワークカメラ版のAPP Storeです。
ネットワークカメラにサードパーティ製のアプリケーションをインストールして、追加機能を利用する事ができます。
今回、AimetisのPeople CounterをAXISP1344で試用してみました。
◆インストール
インストールはAXIS社のページからダウンロードしたeapファイルをカメラにアップロードする事で可能です。
(ファームウェアのアップデートと同じような手順でアプリケーションのインストールが可能です。)インストール後はライセンスの認証を行いますが、今回はトライアルライセンスで利用しました。
◆利用方法
アプリのインストールを行うと、AXISカメラのTop画面にアプリケーションのリンクが追加されます。
図1Top画面
このリンクから、カウントラインの設定、集計データの閲覧が可能です。
図2カウントレポート画面
図3カウントライン設定画面
メリット
・手軽(ネットワークカメラ単体で人数認識が可能)
・解析のためにネットワークトラフィックが流れない
→現在の人数カウントシステムではカメラの映像ストリームを取得して、解析を行うため、カメラとサーバの間に常時トラフィックが発生します。
デメリット
・カウントデータは蓄積されるが、画像データが残っていないので、 カウント漏れなどの検証が行えない。
・Symphonyでは検出精度をあげるために様々なパラメータを調整する事ができますが、カメラ内蔵のPepopleCountでは細かな設定が行えない。→将来的にはソフト&ハードの性能向上により改善が期待されます。
まだ、リリースされたばかりの新しい技術なので、色々と課題はありますが、画像認識をサーバで行うのではなく、カメラで行う事により、負荷分散ができかつ、ネットワーク帯域の節約になり、拡張性があるシステムが構築可能になるかと思います。
また、iPhoneのように色々なアプリケーションがリリースされて、
新しいネットワークカメラの活用事例などがでてくると面白いですね。