i-PRO WV-XAE400W
AI状態変化検知アプリケーション
概要
● 本製品は、AI ネットワークカメラ(別売り、以下カメラ)をより便利にお使いいただくためのソフトウェアです。本製品をカメラにインストールし、解除キーを登録することで、正常状態をカメラに学習させ、状態変化時にアラーム通知する機能を利用することができます。
● アラームは、以下の外部システムに通知することができます。
・映像監視ソフトウェア(WV-ASM300WUX)(別売り)
・ネットワークレコーダー(WJ-NX シリーズ、WJ-NU シリーズ)(別売り)
・マルチ AI ソフトウェア(WV-ASA100WUX)(別売
● 本製品の対応機種、ソフトウェアバージョンなどの情報は、以下の URL を参照してください。
ソフトウェア・ファームウェア更新情報
● 本製品は、カメラ 1 台ごとに必要です。
● 本製品をご使用いただくためには、SD メモリーカードが必須です。i-PRO 機器専用 SD メモリーカードの使用を推奨します。
● 本製品の使用中に SD メモリーカードのフォーマットを行った場合、カメラを再起動してください。
特長
AIプロセッサー搭載カメラ向け
正常状態を学習させて状態変化時にアラームを通知する、AI状態変化検知アプリケーション
■ 想定ケース
・開扉、閉扉状態の検知
・貴重品の持ち去り検知
・欠品状態の検知
・迷惑駐車の検知
■ 画素の変化で状態変化を検知
本アプリケーションは保存された画像から学習したモデルと、モニタリング中の画像を比べて画素の変化が発生した場合に状態変化を検知してアラームを通知します*。
*特定の人や車を識別し、その人や車の動作における異常な動きを検知するものではありません。
■ 学習モデルは、正常/状態変化後のどちらでも設定可能
カメラに保存された画像**から学習を行う際、その結果を正常とするか状態変化後とするかを
選択可能なため、置き去り検知や欠品検知など条件や環境に応じて活用いただけます。
**本アプリケーション利用時には対象カメラにおいてSDメモリーカードが装着されている必要があります。
■ 学習や設定はiCTのガイダンスで可能
i-PRO設定ツール(iCT)のガイダンスに沿って、カメラに対して学習用画像の保存や学習指示を行えるため、手順に迷うことなく学習や設定が可能です。
本製品は、正常状態を定義/学習し、異常と判定した場合に指定した通知先へアラームを通知します。
以下を含む複数のケースで役立ちます。
● 金庫や書庫など、重要物を保存する扉の締め忘れや開放状態を防止したい。
● 陳列棚の欠品状態を迅速に把握して商品を補填したい。
● 展示品など、本来置いてあるべき場所から持ち去られた場合に速やかに捜索したい。
● 駐車禁止場所に車が停められた場合は、直ちに退去を警告したい。
本製品には、以下の特長があります。
● 最大 3 つまで正常状態を学習させ、学習モデルを作成できます。
● 最大 16 個まで検知エリアを設定して学習できます。
● 運用環境に応じてアラーム通知条件を調整することができます。
● SD メモリーカード内のデータをバックアップ/アップロードすることができます。
本製品の動作イメージは下記をご参照ください。動作イメージでは、ドアを閉めている状態を正常状態として学習しています。検知エリアの色は、水色は正常状態、青色は異常状態、赤色は異常状態かつアラーム状態を表しています。
カメラの設置条件
● 本製品は屋内での使用を推奨します。(屋外は気候・日照変動・季節など変動要因が大きく、検知性能が低下する可能性があります。)
● 本製品の最小検知サイズは、画角幅 5%以上です。検知対象物は、ライブ画に表示されているグリッドの1 マスよりも大きくなるよう画角を調整してください。
仕様
仕様 | 想定使用環境 | 屋内 |
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注意・制約事項 | ・運用中想定される照度の画像を収集して学習を行う必要あり
・IR-LEDを利用する環境下で使用する場合、IR-LED利用中の画像で学習が必要 |
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最小検知サイズ | 画角横幅5%以上 | |
対応カメラ | AIアプリケーションとSDメモリーカードに対応しているカメラ
・マルチセンサーカメラでは、本製品はいずれか1つのカメラでのみ使用可能 ・PTZカメラでは、本製品は固定ポジションでのみ使用可能 ・全方位ネットワークカメラでは、本製品は[魚眼]がある撮像モードでのみ使用可能 |
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アプリ使用時の 配信フレームレート制限 | ソフトウェアの種類と機能の詳細および対応機種一覧【C0103】を参照してください | |
他AIアプリとの同時動作 | ソフトウェアの種類と機能の詳細および対応機種一覧【C0103】を参照してください | |
SDメモリーカード | ・学習・運用時ともにSDメモリーカードが必須です。
・i-PRO機器専用SDメモリーカードの使用を推奨します。 ・本製品には、SDメモリーカードのデータバックアップ機能があります。 ・本製品の起動時・学習用画像を収集時・学習時に、カメラのSDメモリーカードへの録画に影響する可能性があります。 ・本製品の使用中にSDメモリーカードのフォーマットを行った場合、カメラを再起動してください。 ・本製品は、SDメモリーカードへアクセスできない場合、アラームを通知します。 |
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学習 | 学習画像保存数 | 最大1000枚 |
学習モデル保存数 | 最大3個 | |
学習画像保存方法 | ・手動保存
・自動保存(1~60分間隔で、10~200枚保存) |
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必要画像枚数 | 2枚~200枚 | |
学習時間の目安 ※学習画像の枚数で異なる | ・10枚学習時 : 3分
・200枚学習時 :10分 |
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検知・通知 | 状態変化検知 | 検知フレームレート:1fps 検知エリア:最大16エリア 検知時間:2秒~1時間 ※状態変化が指定した時間継続するとアラーム通知 検知条件 : 学習した状態を正常とするか、状態変化後とするかを選択可能 検知閾値 : 状態変化と判定する閾値をデモ画面を見ながら調整可能 白黒切替時の動作選択:アラーム通知OFFまたは白黒映像で使用する学習モデルを選択可能 その他設定 : ・低照度時はアラーム停止することが可能 ・人物を状態変化から除外することが可能 |
アラーム通知 | ■対応プロトコル
・独自アラーム ・ストリーム付加情報 ・HTTP通知 ・MQTT通知 ・ONVIF Event Stream ・アラーム発生エリア ・学習モデル番号 ・アラーム継続時間*通知内容は、プロトコルによって異なります。 |