スペック表からは読み取れないネットワークカメラの性能:解像度とフレームレート
スペック表からは読み取れないネットワークカメラの性能として、解像度とフレームレートについてお話しします。
解像度とフレームレート
スペック表には「最大解像度」と「最大フレームレート」の記載があります。
ここで疑問があります。最大解像度で最大フレームレートの映像表示は可能でしょうか。
正解は、「カメラによる」です。
設定値による制限
設定値が制限されるカメラの場合、解像度に最大値を設定するとフレームレートが制限されます。同様に、フレームレートに最大値を設定すると解像度が制限されます。
明示されている場合の記載例です。
フレームレート | 15 fps @ 1920×1920 |
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30 fps @ 1920×1080 |
WDRによるフレームレート制限
WDR(ワイドダイナミックレンジ)を使用した場合、最大フレームレートが制限される場合があります。
明示されている場合の記載例です。
フレームレート | WDRオン : 25/30フレーム/秒 (電源周波数50/60Hz設定時) |
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WDRオフ : 50/60フレーム/秒 (電源周波数50/60 Hz設定時) |
制限される理由
カメラの性能が映像処理に追いつかないからです。例えば、WDRオンの映像は露出レベルの異なる複数の映像から合成画像を作成します。WDRオフではこの合成画像の作成がありません。
まとめ
最大解像度とフレームレートの間には相関がある場合があります。スペック表で明示しているメーカーと明示していないメーカーがあります。