監視カメラの価格の違いはなに?高いものと安いもののポイントを解説
近年の監視カメラは、インターネットやLANなどのネットワークに接続して映像を送受信することができるネットワークカメラの普及が広がっています。さまざまな機能を持ったネットワークカメラが多く販売されており、ホームセンターやamazonなどのネットショッピング等、手軽に入手できる状況になっています。ネットワークカメラには価格の高いものから安いものまで数多く種類があります。今回のブログでは、なぜ価格差があるのかを解説していきます。
ポイント1:画質
画質は、ネットワークカメラの映像の細かさや滑らかさを表す指標です。画質が高いほど、監視対象の細部や動きを鮮明に捉えることができます。画質は主に以下の3つの要素で決まります。
解像度
カメラの解像度の違いで、録画サイズにどれくらいの差がでるの!?
フレームレート
動画の1秒あたりの画像数(フレーム数)を示す指標です。フレーム数が多いほど、動画が滑らかになります。フレームレートは「30fps」や「60fps」などのように数字で表されます。フレームレートが高いカメラは、速い動きや変化を捉えるのに有効です。
フレームレート(FPS)って何?どのくらいの値にすればいいの?
画角
カメラの視野角を示す指標です。視野角が広いほど、広い範囲を監視することができます。画角は「90°」や「120°」などのように数字で表されます。画角が広いカメラは、入口や通路などの広範囲をカバーするのに有効です。
カメラのレンズに関係する「焦点距離」と「画角」って何?
イメージセンサー
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ポイント2:機能
機能が多いほど、ネットワークカメラの用途や目的に応じて柔軟に対応することができます。機能は主に以下のようなものがあります。
暗視機能
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音声機能
Axisネットワークオーディオスピーカー SK VMSでの活用
PTZ機能
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AI機能
動体検知機能
映像内の動きや人を検知することができる機能です。動体検知機能があるカメラは、侵入者や異常事象の発見に有効です。例えば、AXIS「Video Motion Detection」やVIVOTEK「スマートモーション検知」などが挙げられます。
顔認識機能
顔認識システム Sense Nebula
車両ナンバー認識機能
その他にも人検出や人数カウント、侵入検知やうろつき検知、車両検出をカメラ単体で行うことができる機能を持つカメラがあります。各メーカーはさまざまな機能をネットワークカメラに搭載しています。選ぶ際には、自分のニーズや予算に合わせて最適な製品を探すことが大切です。
ポイント3:耐久性
耐久性は、監視カメラが屋内や屋外などさまざまな環境で使用されるため、重要な要因です。カメラの防水や防塵(IP規格)、耐衝撃(IK規格)や耐熱などの性能によって表されます。
耐久性のあるカメラは、寿命や安全性を向上のメリットがあるとともに、価格も高くなります。使用可能温度範囲が狭く設定されているカメラやIP・IK規格の等級が低かったり、記載がないカメラは耐久性に向いてないことが多いです。
大手メーカーでは自社のカメラの耐久性試験を行っているので、一般的には安価なメーカーよりもはるかに故障率が低くなります。また、ケーシングの素材も耐久性に影響があります。プラスチックやアルミニウム、ステンレス等、機種によりケーシングは様々ですが、一般的にステンレスなどの耐久性が高い素材になると価格も上昇します。
塩害仕様のカメラや防爆仕様のカメラも、通常のカメラより堅牢な仕様で耐久性が高いため、高額になるケースが多いです。 例えば、AXISのQ6128-EはIP66等級の防水・防塵性能とIK08等級の耐衝撃性能を備えた屋外用ネットワークカメラです。また、VIVOTEKのFD9368-HTVは-50℃から+60℃までの広い温度範囲で動作する耐熱性能を備えた屋外用ネットワークカメラです。
雨に濡れても使えるの?~屋外対応カメラの防塵・防水性能~
AXIS Q6128-E
- 4K解像度
- アクシスのシャープドームテクノロジー
- アクシスのスピードドライ機能
- 最大700°/秒のパン性能
- 再塗装可能
VIVOTEK FD9368-HTV
- 最大解像度1920×1080の30FPS対応
- 焦点距離2.8~12mmのバリフォーカルレンズ採用
- 電動式・リモートフォーカス
- 赤外線(IR)内蔵で夜間監視可能
- 屋外対応の耐候性IP66(防塵・防水)および耐衝撃IK10規格のハウジング
- Micro SD/SDHC/SDXCカードスロット内蔵
- マイク内蔵
ポイント4:メーカー/保守
大手メーカーは長年の実績や技術力、サービス力によって高い評価を得ています。ネットワークカメラの品質や安心感を反映する重要な要素ですが、同時に価格も高くなります。
例えば、AXISはスウェーデンに本社を置く世界最大のネットワークカメラメーカーであり、品質や技術力に定評があります。VIVOTEKは台湾に本社を置くアジア最大のネットワークカメラメーカーであり、コストパフォーマンスに優れています。i-PROはパナソニックグループの一員であり、日本製の信頼性やサービス力に強みがあります。
大手メーカーでは製品保証を5年や3年としているケースが多く、お問い合わせサポートや修理/交換対応等を受けることができますが、ネットで購入できる安価な製品の場合は十分な保証サービスを受けられないケースもあります。
もちろん価格の安いメーカーのカメラにおいても1年間や3年間以内で故障が発生した場合に無償で交換してくれる場合もありますが、大手メーカー製品と比較すると満足な保守サポートを受けられないケースが多いですので慎重に選びましょう。
まとめ
監視カメラの価格差は主に画質、機能、耐久性、メーカー/保守という4つの要因によって決まります。これらの要因はそれぞれ重みが異なりますが、一般的には画質と機能が最も重要であると言えます。カメラを選ぶ際には、ニーズや予算に合わせて最適な製品を選定することが大切です。
監視カメラの価格差は以下の4つの要因によって決まります。
- ポイント1. 画質
- ポイント2. 機能
- ポイント3. 耐久性
- ポイント4. メーカー/保守
それぞれ価格への反映度は異なりますが、一般的には画質と機能が最も価格に影響を与えると言えます。カメラを選ぶ際には、ニーズや予算に合わせて最適な製品を選定することが大切です。
システム・ケイでは、各カメラメーカーのエントリーモデルからハイエンドモデルまで取り扱いがございます。使用環境や用途に応じて最適なカメラの選定も可能ですので、カメラをお探しの方や選定でお悩みの方、より詳しく内容を聞きたいという方は、ぜひシステム・ケイまでお問合せください。