WDR(ワイドダイナミックレンジ)とは?

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基礎知識 —

こんにちは!
ネットワーク監視カメラとAI画像認識システムのシステム・ケイです。

今回は、WDR(ワイドダイナミックレンジ)機能についてのお話です。
WDRの意味や利用シーン、おすすめのカメラもご紹介します。

WDR(ワイドダイナミックレンジ)とは?

明るい窓の前に人がいるような極端な明暗差が同時に存在する場面や、逆光になっている場面を通常のカメラで撮影すると、暗いエリアにある被写体が黒つぶれしたり、逆に明るいエリアが白飛びしたりする場合があります。
このような場合にWDRは明るい場所と暗い場所両方にある被写体を鮮明に映し出すことを可能にします。
特に、多くの窓に囲まれた店舗やオフィス等の逆光環境に有効です。

WDRの特徴

多様な光環境に適切に対応するため、明暗の差が激しいシーンでも視認性の高い画像を撮影できます。
暗いところは明るく、明るすぎるところは光を抑えることが可能です。

WDRの仕組み

WDRは、明るいエリアを基準とした露出レベルの画像と、暗いエリアを基準とした露出レベルの画像を合成することで、画面全体が視認性に優れた画像を生成します。

 

通常の画像とWDRを使用した画像との比較

 

通常の画像とWDRを使用した画像との比較

WDRのイメージ図



■露出について詳しくはこちら

WDRが必要なシチュエーション

WDRが必要なシチュエーションは、次のようなものが挙げられます。

屋外の撮影

屋外での撮影は直射日光が当たり、人の顔などに強い影ができてしまう場合があります。
このような場合にWDR機能を利用することで、見えづらかった顔も自然な画像で確認できるようになります。

屋外での撮影

屋内が暗い車庫や駐車場

屋内が暗い車庫や倉庫では、監視カメラが設置されていても日光の動きによって明るすぎる場所や暗すぎてしまう場所が多々あります。
このようなシチュエーションでWDR機能を利用すると、逆光や反射に関わらず全体を確認できるようになります。

暗い駐車場

機能搭載のカメラ3選

システム・ケイでは、WDR機能を持ったカメラを多数取り扱っています。今回はその中で3つのカメラをご紹介します!

VIVOTEK IB9368‐HT

VIVOTEK IB9368‐HT

VIVOTEK IB9368‐HTは、WDR Proだけでなく、暗い場所でもカラー撮影を実現するSNV(Supreme Night Visibility)も搭載した屋外バレット型ネットワークカメラです。
さまざまな状況に対応するリモートフォーカスレンズと有効範囲30mのIRイルミネーターで夜間の視認性も高めています。

製品詳細ページはこちら

AXIS M5075‐G

AXIS M5075‐G

AXIS M5075‐Gは、どんな場所にも目立たずに取り付けできる手のひらサイズのカメラです。
5倍光学ズームと12倍デジタルズームを備えたPTZ機能があり、広範囲も詳細ズームにも対応します。また、マイクを内蔵しているため、悲鳴検知などの音声分析が可能です。

■PTZカメラについて詳しくはこちら
■音声分析について詳しくはこちら

製品詳細ページはこちら

VIVOTEK FD9369

VIVOTEK FD9369

VIVOTEK FD9369は、1920×1080の解像度で30fpsの撮影が可能であり、固定焦点レンズを備えた屋外用ドームネットワークカメラです。
PoE(Power-over-Ethernet)とDC電源の2つの電源入力オプションも備えているので、柔軟な設置が可能になります。

■VIVOTEK FD9369に関して詳しくはこちら
■PoEに関して詳しくはこちら

製品詳細ページはこちら

まとめ

  • WDRは、明るい場所と暗い場所両方にある被写体を鮮明に映し出すことを可能にします。
  • 西向きに設置されたカメラなどの逆光環境に対し有効な機能です。

いかがでしたか?WDR機能の利用シーンやメリットについて理解していただけたかと思います。
本記事へのご質問や実際に防犯カメラの購入や設置を検討する際には、ぜひお気軽にシステム・ケイまでお問い合わせください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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