Axis Communications (Axis)とは?
こんにちは!
ネットワーク監視カメラとAI画像認識システムのシステム・ケイです。
今回はネットワークカメラ(IPカメラ)分野の世界的企業、Axis Communications (Axis)について解説していきます。
目次
Axisとは?
Axis Communications (Axis)は、スウェーデン・ルンドに本社を構える、ネットワーク監視カメラ(IPカメラ)分野の世界的企業です。
1984年に設立され、1996年に世界初のネットワークカメラ「Neteye 200」を開発・発売しました。
以来、ネットワークカメラ業界の先駆者として、グローバル市場を牽引しています。
Axisの技術的な強み
Axisの技術的な強みについてご紹介します。
豊富なラインナップ
250機種ほどのネットワークカメラ製品があります。
そのため、屋内、屋外を問わず多様なニーズに答えることができます。(2025年8月時点)
API、SDKの提供
ネットワークカメラやビデオエンコーダなどと連携するアプリケーションを開発するためのAPIおよび、SDK(ソフトウェア開発キット)を提供しています。
このSDKには、Axis独自のAPIであるVAPIX(バピックス)が含まれており、PTZカメラの制御やビデオ解析アプリケーションとの連携など、幅広い機器との連携が可能になります。
なお、これらの技術リソースを利用するには、Axisテクノロジーインテグレーションパートナープログラムへの登録が必要です。
Axisテクノロジーインテグレーションパートナープログラム
ARTPEC SoC搭載
ARTPEC SoC(アートペック システムオンチップ)は、Axisが独自開発し、自社製のネットワークカメラに搭載している半導体チップです。
高画質な映像の取得に加え、AIによる映像解析処理や、FIPS準拠(米国連邦政府の情報処理標準規格)のセキュリティ機能を提供するTPM(Trusted Platform Module)を搭載しており、映像改ざん検出、暗号化、アクセス制御などのセキュリティ機能にも優れています。(一部モデルではARTPECではないチップが搭載された製品もあります。)
最新チップARTPEC-9では、AV1コーデックに対応しました。
Lightfinder機能
Lightfinder(ライトファインダー)は、暗闇に近い環境下においても動きによる画像のブレを最小限に抑えノイズを低減し、カラー映像を鮮明に撮影できるAxis独自の超低照度技術です。
駐車場、倉庫、地下などの暗い場所でもカラー映像の撮影が必要なシーンで活用されています。
最低照度(最低被写体照度)とは?カメラと照度の関係性を知りましょう!
Zipstream技術
Zipstream(ジップストリーム)は、映像に必要な帯域幅とストレージ容量を平均50%以上削減できるAxis独自の映像圧縮技術です。
これにより、コスト削減や長期間の録画が可能になります。
AXISのZipstream技術
AXIS Live Privacy Shield機能
AXIS Live Privacy Shield(アクシス ライブ プライバシー シールド)は、Axis独自のプライバシーマスク機能です。
AI技術を活用し、カメラ映像に映った人の顔や車のナンバープレートなどをリアルタイムで検知し、自動でぼかすことができます。
これにより、プライバシーの面においても安心して運用することが可能です。
防犯カメラの映像のプライバシーを守る AXIS Live Privacy Shield
販売店様向けのパートナー登録制度
カメラの選定や設置に関するアドバイス、大型案件における特別価格のご相談など、導入段階での営業支援に加え、製品の不具合や故障時の対応といった導入後の技術サポートについても、Axisから直接サポートを受けることが可能です。
さらに、登録特典として、お客様へのご提案用にデモ機を無償で貸し出したり、評価用機器を特別価格でのご購入も可能となっており、さまざまな支援をご利用いただけます。
AXIS(アクシス)パートナー制度ってなに?メリットや申し込み方法は?
Axisの主な製品
Axisで取り扱っている主な製品についてご紹介します。
Axisのネットワークカメラ一覧
ネットワークカメラ(IPカメラ)
昼夜を問わず鮮明な映像を提供し、AI解析との連携も可能です。
ビデオエンコーダ
AI画像認識や、監視カメラのクラウド化などの要素を現在ご利用のカメラ設備を維持したまま導入できるメリットがあります。
ビデオエンコーダとは?導入メリットを徹底解説!
ビデオデコーダ
カメラの映像をモニターに表示させるには、映像信号をモニター表示用のものに変換させる処理が必要であり、ビデオデコーダはその役割を担っています。
ビデオデコーダとは?種類や利用方法などを解説
ネットワークオーディオ
ゲート前での入室確認の会話や、不審者の侵入を警告する音声の再生など、様々な用途に活用でき、弊社のSK VMSとの連携も可能です。
Axisネットワークオーディオスピーカー SK VMSでの活用
アクセサリー製品
映像の質や耐久性を高め、監視システム全体の効果を最大限に高めることが可能です。
映像管理ソフトウェア
ネットワークカメラ単体では、複数カメラの一元管理や高度な録画管理・セキュリティ強化・多機能な検索や解析機能において十分ではないため、ネットワークカメラの力を最大限に引き出すためには必要不可欠です。
ネットワークカメラの活用例
現場での主なネットワークカメラの活用例をご紹介します。
車両・トラックの交通管理
例:駐車場
また、車両ナンバー認識システムやシステムを連携することで、ナンバープレートによる駐車場管理が可能になるため、スムーズな入退場管理や車両誘導も実現可能です。
工場・倉庫
例:製造ライン
正しい形状をAIに認識させることにより、不良品出荷の抑止、作業の効率化、人件費削減などの効果が期待できます。
不良品検知AIを活用した検品の効率化や精度向上
商業施設・小売店舗
例:セルフレジの監視
そこで、セルフレジ付近にカメラを設置し、正しく利用できているかを、常に監視できるネットワークカメラの需要が高まっています。
ネットワークカメラの導入により、セルフレジ利用者の行動を監視、トラブルが常習化・深刻化している場合は特徴的な動きをAIに学習させて、アラートを出したり、顔認識システムと組み合わせて利用者の行動を警戒したりすることが可能です。
監視カメラによるセルフレジの課題解決
導入のメリット
Axisの製品を導入することで、高画質かつ安定した映像を得られ、カメラ内蔵のAI機能により人物や車両の識別、異常検知がリアルタイムで可能になります。
これにより、安全管理の精度が向上し、緊急時の迅速な対応が可能となります。
設置についてはPoE対応のため配線がシンプルで、既存システムとの連携も柔軟に行えます。
さらに、Axisの充実したサポート体制により、長期にわたって安定した運用が可能です。
教育機関や公共施設など、安全性が求められる環境で信頼性の高い監視システムを構築できます。
PoEとはなにか?PoEの簡単な仕組みとメリット
まとめ
- Axisはネットワークカメラ(IPカメラ)分野の世界的企業です。
- 独自開発のチップや映像技術により、高性能な映像解析・セキュリティ機能を備え、様々な業種や施設で活用されています。
- 安全性、拡張性、長期運用の観点から、信頼性の高い監視システム構築に最適な製品が展開されています。
Axis Communications(Axis)についての理解は深まりましたでしょうか?
カメラ選びなどでお困りのことがありましたら、システム・ケイまでお気軽にご相談ください!
