車載カメラについて ~素人目線でまとめます!!カメラの世界~
こんにちは!!新入社員の野球大好き!!白球女子です。
日本全国、寒い日が続いていますね。
システム・ケイの本社がある北海道は今、雪の季節のピークに差しかかり
それに伴い雪道での事故も多発しています。
そんな時、重要な証拠を残すことが出来るカメラ…
そう、車載カメラ!!
ネットワークカメラ初心者の白球女子が、
今回は“車載カメラ”についてまとめていきます!!
車載カメラとは?
車載カメラといえば、一般的に思い出すのがドライブレコーダーです。
昨今 防犯や、もしもの事故の際のために
ドライブレコーダーを導入している車が増えてきていますよね。
しかし!!
システム・ケイのカメラサイトで扱っている車載カメラは
ネットワーク対応のカメラです!!
ドライブレコーダーとは一味違うのです…!!
車載カメラ
- 車両に搭載するための様々な機能を搭載(後述)
- 鉄道規格EN50155や、自動車に搭載するための国際規格であるISO16750に準拠したものが多い
- ネットワークに接続することが出来る
ドライブレコーダー
- 走行中常時記録し続けるタイプと、 大きな衝撃や急ブレーキ等異常事態を感知すると
その前後15~30秒程度を記録するタイプの2種類がある - ネットワークに接続することができない
- 比較的安価なものが多い
etc…
そうです、車載カメラは主に
業務目的に開発され、
車両に搭載するための規格に準拠したもの
となっているのです。
各カメラの性能にもよりますが、一言で説明すると
- ドライブレコーダー →個人向け
- 車載カメラ →業務用
なんですね!!
車載カメラの機能
車載カメラは電車やバス、その他動く車両内に設置するため
様々な機能が搭載されています。
この中でも特に重要なのがスタビライザー
このスタビライザー機能により、振動の影響で発生する画面の揺れを軽減できるんです。
(ファンタスティック…!!)
さらに、トラフィックライトモードで
非常に暗い場所でも信号機が発する光の色をより判別しやすくなります。
(traffic light = 信号機)
(トラフィックライトって響きがかっこいいですね)
その他にも、
レンズが覆われたりスプレーをかけられたりといったいたずらを検知するいたずら警告や、
高い防塵・防滴性・耐衝撃性に優れているものも多く、屋外への設置が可能だったりもします。
もちろん、録画した映像を法医学的証拠として使用することも可能です!!
M12コネクタって?
通常、ネットワークカメラではRJ45コネクタが使用されています。
▼こんな感じのやつですね
(SK社内にいたLANケーブルに出演してもらいました)
ですが、車載カメラはRJ45コネクタの他にM12コネクタを選べる機種があります。
▼こんな感じです
…んん?M12コネクタってなんでしょう?
各車載カメラの仕様を確認してみたところ、
AXIS P39シリーズ、SONY SNC-XM636/SNC-XM637、VIVOTEK MD8565-N等は
M12コネクタが選べる、またはM12コネクタのみの装備のようです。
ということは、少し特殊な車載カメラに使用されているM12コネクタにも、特殊な何かがあるのでしょうか?
M12コネクタ
M12コネクタについて調べてみると、産業用という単語がよく目につきます。
やはり通常使用する機器よりも、特殊な用途の機器に使用されているみたいです。
主な使用場面を見てみると、鉄道業界で多く採用されているほか
FA機器や工作機械等にも採用されているようです。
その背景には、耐振動性・防水性・その他過酷な環境への耐性と
産業用途品に求められる条件を満たすことが出来るコネクタであるという理由が挙げられます。
RJ45で同じ条件を満たそうとすると、別に部品を用意する必要がありますが、
M12コネクタは保護等級IP67以上というものもあり、ねじ込むだけでいいのです!!
確かに、見た目はRJ45よりも強そうかもしれません…
ちなみに、M12コネクタの“12”はねじの直径を表しているそうです。
(M5やM58というものも存在します。)
余談:直流と交流って?
車載カメラを乗せる車にはバッテリーが搭載されています。
バッテリーは、エンジンをかけるときに必要な電力を供給する、車には欠かせない存在です。
そしてこのバッテリー、直流なんですね。
他にも、車で使用する電気部品は電圧の上げ下げがあまり必要ないため直流が採用されているようです。
電圧の上げ下げが必要ないと直流がいいんですね…
あれ、そういえば直流の他にも交流というのがありましたね?
では交流はどこで使われているのでしょうか?それぞれ何が違うのでしょう?
はい、それではここで余談の本題です。
Q.直流と交流の違いとは何でしょうか?
A.電機の流れる向きが違います。
ということで、本題からは逸れてしまいますが直流と交流についても少しまとめてみました。
直流
- Direct Currentの略でDCと呼ばれる
- 電気が導線の中を流れるとき、時間によって大きさは変わるが流れる方向が変化しない電流のこと
- 電池・バッテリーなどは直流
☆懐中電灯など電池を使う電気製品は必ず電池の向きに気をつけなければならない
⇒直流用の電気製品だから!!
交流
- Alternate Currentの略でACと呼ばれる
- 一定の周期で電流の向きが変わる電流のこと
※周波数 …1秒間に電流の向きが変わる回数=波の数のことを表していて、単位はHz(ヘルツ) - 家庭で壁のコンセントにプラグを挿して使っているのは交流
☆コンセントにさして使う電気製品のプラグをどちらの向きにさしても使える
⇒交流用の電気製品だから!!
大まかに説明をすると、上記のような違いがあります。
家庭へ送られてくるのは交流ですが、交流のまま使用することが出来る家電は少ないため
直流に変換され使用されています。
例えば、パソコンや周辺機器をはじめ電気製品の多くは直流で動きます。
そのためACアダプターを使い必要な電圧まで下げ、交流から直流に変換しているのです。
結局交流から直流に変換するなら最初から直流でくればいいのに…
と思ってしまいますよね。
何故、交流が採用されているのでしょうか?
ここにきて、ようやく冒頭で少し触れた電圧の上げ下げの話に繋がります。
交流は直流に比べ、簡単に電圧を変更することが出来ます。
そのため、発電所から変電所では数十万ボルト→変電所から住宅の付近までは数千ボルト
→住宅付近の変圧器で100Vまたは200Vに降圧する
というように、必要な場所ごとに電圧を調整する方法をとれるからなのです。
(そしてこの方法が一番コストを抑えられるようです。)
また、もし事故が起き強制的に遮断しなければならない場合には
交流はプラスとマイナスの電圧を交互に繰り返しているため電流ゼロの瞬間に遮断を行えば
電気系統等に与えるダメージを最小限に抑えることも可能となります。
▼余談の余談:東西日本周波数事情
東日本と西日本で周波数が違う、というのはご存知の方も多いと思います。
が、実はこれ、世界的に見て極めて珍しいことのようなんです。
アメリカは60Hz、ヨーロッパは50Hz、
アジアでは50/60Hzどちらも使用されていますが、国ごとに統一されています。
では、日本の周波数の境界線と、何故東西で周波数が違うのかはご存知でしょうか?
■境界線はどこ?
糸魚川静岡構造線に沿って新潟・群馬・埼玉・山梨と、静岡を流れる富士川を境界として
東が50Hz、西が60ヘルツとなっています。
※糸魚川静岡構造線 …本州のほぼ中央を南北に横切っている大断層線
ただ、この境界線は県境に沿っているわけではないので
- 静岡県富士市と富士宮市は境界となる富士川が横切っているため、
富士川の東が50Hz、西が60Hzとなっている - 本来60Hzの長野県の一部には50Hzの地域がある
- 本来50Hz地域の新潟県の一部には60Hzの地域がある
というように、同じ県内でも50・60Hzが混在している場所もあります。
■東西で周波数が違うのはなぜ? (※白球女子はほんの数か月前に知りました…)
西日本ではアメリカから60Hzの発電装置を、
東日本ではドイツから50Hzの発電装置を導入して運用したため
それぞれそのまま定着し、現在も統一されずに来ているからなのです。
50・60Hzどちらでも使える家電もありますが、境界をまたいでお引越しされる際は要注意ですね。
ちなみに…
東西で50Hzと60Hzで周波数が違うため、電気を融通できません。
が、全くできないわけでもありません。
全国に3か所ある周波数変換所で変換し、電気の融通を行っています。
(佐久間周波数変換所・新信濃変電所・東清水変電所)
ですが、供給できるのは3か所合わせて計100万kWまでと限界があるため
東西どちらかが電力不足に陥った場合、それを補えるほどにはならないのです。
なら、周波数を統一してしまえばいいのでは?
と思ってしまいますが、それも簡単な話ではなく…
既存設備のどちらか一方または両方を変更するには莫大な費用が掛かってしまいます。
周波数問題、なかなか難しいですね…
実際に見てみよう!!
それでは、車載カメラで撮影された映像を見てみましょう!!
AXIS製車載カメラ
VIVOTEK製車載カメラ
SONY製車載カメラ
バスや電車内に設置されていても、揺れによる映像のブレは少ないですね。
さすがスタビライザー…!!
まとめ
今回車載カメラについて勉強して、白球女子が覚えたのは
・揺れ補正や暗所での光判別機能がついている
・衝撃や水に強い
・録画された映像は証拠として使用できる
でした!!
と、いうことで
今回は余談のほうが少々ボリュームがありましたが…
次回も、また新たな知識を身につけて
皆さんにお伝えできたらと思います。
以上、白球女子でした!!
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