LANケーブルとは

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基礎知識 —

こんにちは!
ネットワーク監視カメラとAI画像認識システムのシステム・ケイです。
今回は、LANケーブルとは何か、その種類や選び方についても分かりやすく解説していきます。

LANケーブルとはアイキャッチ画像

LANケーブルとは

LANケーブルとは、パソコンやプリンター、ルーターなどの機器をネットワークに接続するための通信ケーブルです。

インターネットや社内ネットワークを安定して利用するうえで欠かせない存在であり、無線LAN(Wi-Fi)と比べて通信速度や安定性に優れているのが特長です。
大容量データのやり取りや映像配信、オンラインゲームなど、安定した通信が求められる場面で広く利用されています。

LANケーブルの種類

LANケーブルには、構造や性能規格の違いによって、さまざまな種類が存在します。そして用途や設置環境に応じて適切なケーブルを選ぶことが、快適で安定したネットワーク利用につながります。
ここでは「ケーブルの構造」 「カテゴリー規格」 「特殊なケーブル」の3つの観点から解説します。

ケーブルの構造

もっとも一般的なのは、UTPケーブル(Unshielded Twisted Pair)です。シールド(ノイズ遮断用の金属膜)を持たない構造のため軽量で価格も比較的安く、家庭やオフィスでの利用には十分な性能を備えています。

STPケーブル(Shielded Twisted Pair)FTPケーブル(Foiled Twisted Pair)は電気的ノイズに強いのが大きな特徴です。電磁波や機械の影響を受けにくいため、工場やサーバールームなど、電気的ノイズが多い環境で使用されます。

S/FTPケーブル(Shielded Foiled Twisted Pair) は、主にCat7やCat8で用いられ、全体と各ペア線それぞれにシールドを施した高性能タイプとなっており、高速かつ安定した通信が可能です。そのため、データセンターや大規模オフィス、サーバールームなど、高い通信品質が求められる環境で利用されます。

カテゴリー規格

LANケーブルの性能は「カテゴリー(Cat)」と呼ばれる規格で定められており、カテゴリーの数値が大きいほど通信速度や帯域幅が向上し、より高速で安定した通信が可能になります。
例えば、Cat5eは最大1Gbps、Cat6は1Gbps(条件によっては最大55m以内で10Gbpsの通信が可能な場合もありますが、公式規格上の保証はなく、環境によって異なります)、Cat6Aは最大10Gbpsに対応しています。さらに上位のCat7やCat8はシールド構造と高い帯域幅を備え、ノイズへの耐性が高く、より優れた通信性能を発揮します。
LANケーブルとは-カテゴリ規格

特殊なLANケーブル

上記のケーブル以外にも、設置場所や利用目的に応じてさまざまな種類のLANケーブルが存在します。

フラットケーブルは、耐久性や電気的ノイズ耐性はやや劣るものの、薄型の形状を活かしてカーペットの下やドアの隙間といった場所への配線に適しています。

屋外用LANケーブルは、紫外線や雨風に強い構造を持ち、防犯カメラや屋外ネットワーク機器への接続に用いられます。

また、IPカメラや無線アクセスポイントなどPoE対応機器を使用する場合は、LANケーブル1本で通信と電力の供給を同時に行える仕組みのため、Cat5e以上の適切なカテゴリのケーブルを選ぶ必要があります。

LANケーブルとは_屋外向け

選び方のポイント

LANケーブルは、インターネットやネットワークを安定して利用するために欠かせない存在です。
しかし、一見するとどのケーブルも同じように見えるため、どれを選べばよいのか迷う方も多いでしょう。

LANケーブルを選ぶ際には、主に「利用環境」 「設置場所や状況」 「対応機能」 「規格と性能」の4つの観点を意識することが重要です。

利用環境

LANケーブルは使用する環境によっても選び方は変わります。
一般的な家庭やオフィスでは、シールドのないUTPケーブルで十分です。
しかし、工場やサーバールームのように電気的ノイズが多い場所では、外部からの干渉に強いシールド付きケーブル(STPやS/FTP)が適しています。

さらに、屋外に敷設する場合は、耐候性のある屋外用LANケーブルを選ばなければ、紫外線や雨で劣化してしまいます。

設置場所や状況

LANケーブルは様々な形状のものが存在するため、設置場所や状況に合った最適な商品を使うことが大切です。
以下が主な設置場所に対するLANケーブルの形状となります。

  • 通常の環境:スタンダードタイプ
    標準的な太さのLANケーブルで耐久性に優れ、様々な用途で用いられます。
  • 狭い場所や角に沿わせたい時など:やわらかタイプ
    柔らかい素材で作られているため、曲げやすく設置が容易です。また耐久性が強く通信品質が高いのも特徴です。
  • 持ち運びたいとき:巻き取りタイプ
    LANケーブルの両端を引っ張ることで、ケーブルの引き出しや収納が可能です。長さを自由に調節でき、持ち運びに便利なため、出先やホテルなどで有線接続する場合などに用いられます。
  • ネズミの被害が想定されるとき:防鼠(ぼうそ)タイプ
    飲食店のバックヤードや天井裏、床下をはじめ、倉庫、工場などネズミが出没する恐れがある場所で使用されます。ネズミが嫌う成分を使用したり、金属製のシース(ケーブルを保護するための金属製の筒やカバー)で覆ったりすることで噛みつきによる断線被害を防ぐことが可能です。

LANケーブル1

PoEへの対応

監視カメラや無線アクセスポイントなどで利用される「PoE(Power over Ethernet)」に対応した機器を使用する場合、LANケーブル1本で通信と電力の供給を同時に行うことが可能です。
ケーブルはCat5e以上のものを使用するのが一般的です。

PoEに対応しているかどうかは接続する機器側の規格となるため、導入する機器がどのPoE規格に対応しているかを確認したうえで、適切な機器を選ぶようにしましょう。

▼PoEについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
PoEとは?仕組みとメリットについて解説
LANケーブルとは_PoE対応

規格と性能

家庭でのインターネット利用や動画視聴であれば、Cat5eやCat6で十分な性能を発揮します。一方、オンラインゲームやリモートワーク、大容量データのやり取りが多い環境ではCat6A以上を選ぶと安心です。企業のオフィスやサーバー接続など、安定した高速通信が求められる場面ではCat7やCat8が適しています。

ケーブルの性能が高いほど価格も上がる傾向があるため、用途に対して過剰なスペックを選ぶ必要はありません。ただし、ケーブルの敷設や交換は壁の中や家具の裏など、手間のかかる作業になることも多いです。
将来的に高速回線への切り替えや用途の変化を見据えて、現時点の用途より少し上位の規格を選んでおくことが賢明です。

よくあるトラブルと対処法

LANケーブルに関するトラブルで多いのは、通信が不安定になる、接続が途切れる、速度が出ないといった症状です。
これらの原因には、ケーブルの断線・コネクタの接触不良・規格の不一致などが考えられます。

まずは、ケーブルを別のポートや機器に接続して動作を確認し、問題がそのケーブルにあるか否かを切り分けましょう。
断線が疑われる場合は交換が最も確実です。

また、古いカテゴリー(Cat5やCat5e)を使っていると、回線の最大速度を引き出せないケースがあります。
高速回線に対応するには、ケーブルも合わせて最新規格にアップグレードする必要があります。

その他、ケーブルが電源コードに近すぎる場合や、ケーブルをまとめすぎている場合には電気的ノイズが原因で速度低下を招くことがあるため、配線方法の見直しも効果的です。

LANケーブルは単に通信を行うだけでなく、監視カメラの映像伝送や電源供給(PoE)にも深く関わっています。
そのため、配線やネットワークの問題があると映像が表示されないことがあります。

▼ネットワークカメラの映像が映らないときはこちらの記事をご覧ください。
ネットワークカメラの映像が見えない!IPアドレスについて

まとめ

  • LANケーブルは安定した高速通信を実現するために欠かせない有線接続手段
  • 種類や規格によって特性や性能が異なるため、用途に合った選定が重要
  • 利用環境や設置条件に応じて最適なケーブルを選ぶことが快適な通信につながる
  • 通信トラブルはケーブルの劣化や規格不一致、配線方法の見直しで改善できる

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