ACAPアプリ開発で現場の声かけを自動化する、AXISカメラのARマーカー認識デモ

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AXIS —

作業時間や立ち入りに制限のあるエリアを管理する方に向けて、AXISのカメラとスピーカーだけでARマーカーを認識し、声で知らせるデモアプリを紹介します。

カメラの中のアプリがマーカーを見つけて知らせ、スピーカーの中のアプリが音声を合成して話す仕組みです。

この記事では、ACAPアプリ開発の土台となるAXIS ACAPの説明から、デモの仕組み、認識できた距離、業務での活用例までを順に紹介します。

AXIS ACAPでARマーカー認識と発話デモアプリを開発

AXIS ACAPとは

AXIS ACAPとは、AXISの装置の中で動くアプリを開発、展開、統合するためのオープンプラットフォームです。正式な名前はAXIS Camera Application Platformで、2009年に発表されました。

ACAPはカメラだけでなく、スピーカーやアクセスコントロール、レーダーなど、幅広いAXISの製品で使えます。用意されたアプリを入れるほか、独自のアプリを作って追加することもできます。

アプリを作るためのSDK(ソフトウェア開発キット)は無料で公開されています。開発の詳細は、AXISの開発者向けページで確認できます。

▼ACAPの開発者向けの制度について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
Axisアプリケーション開発パートナー (ADP)のご紹介

ARマーカーを認識して発話するデモアプリ

デモは、AXISのネットワークカメラと、ネットワークスピーカーのAXIS C1410 Mk IIで動きます。カメラの中のアプリがARマーカーを見つけるとスピーカーのアプリに知らせ、スピーカーが音声を合成して話します。

カメラのアプリがARマーカーを見つけ、スピーカーのアプリが音声で知らせる構成の図

ARマーカーは、白黒の四角い模様で番号を表す目印です。カメラで読み取ると、どの番号のマーカーが映っているかが分かります。

マーカーを見つけると、スピーカーが声で知らせる

カメラがマーカーを見つけると、その番号がスピーカーに届き、スピーカーが合成した音声で知らせます。

人が掲げたARマーカーを、カメラの映像の上で枠と番号で示している画面

短い間に複数のマーカーを見つけたときは、番号をまとめて話します。番号を集めるために2秒の猶予を設けていることもあり、見つけてから話し始めるまでに少し間があります。

同時に見つけたマーカーの番号をまとめて話す、発話待ちの一覧の画面

マーカーが見えなくなってから知らせることもできる

マーカーが映らなくなってから、決めておいた時間がたったときに声で知らせることもできます。デモでは時間を10秒にし、見えなくなってから10秒たつと声で知らせることを確かめました。

このときも、同じころに見えなくなった複数のマーカーは、番号をまとめて知らせます。

マーカーが見えなくなった後の発話が、発話待ちの一覧に出ている画面

話す内容は自由に決められる

スピーカーのアプリは、入力した任意の文を音声にして話せます。デモでは、画面から入れた「こんにちは」を話させました。

画面から入れた「こんにちは」が、発話待ちの一覧に出ている画面

マーカーの番号ごとに話す文を変えれば、場所や人に合わせた呼びかけにできます。

スピーカーのAXIS C1410 Mk IIは標準のIPネットワークにつなぐため、特別な音声ケーブルは要りません。ACAPを含む、ソフトウェア統合のためのオープンなAPIにも対応しています。

▼スピーカーの仕様はこちらのページをご覧ください。
AXIS C1410 Mk II ネットワークミニスピーカー

認識できた距離とマーカーの大きさ

解像度1280×720の映像で、140mm角のマーカーを1〜3mの距離で認識できました。

30mm角の小さなマーカーを24個並べたときは、1mの距離では精度が足りず、カメラから30cm以下まで近づけました。

24個のARマーカーを並べた紙を掲げ、すべてに枠と番号が付いている画面

30mm角のマーカー112個を約50cmの高さから見下ろして撮ったときは、すべて検出しました。

マーカーの輪郭を正しくとらえられれば、傾きや回転にはあまり左右されませんでした。認識に大きく影響するのは、輪郭の写り方を決める解像度と距離です。

設置の前に、マーカーの大きさと、カメラから読ませたい場所までの距離を決めておくと、カメラの位置を選びやすくなります。

カメラとスピーカーだけで動くメリット

このデモはサーバーを使わず、AXISのカメラとスピーカーだけで動きます。

ACAPのアプリは装置の中で動かせるため、小規模なシステムなら、現場にサーバーを置かない構成にできます。カメラを増やすときもサーバーを足さずに済むので、見守るエリアを広げやすくなります。

置く機器が少なければ、設置の場所や配線を考える手間と、保守の対象も減ります。

ARマーカー認識と発話の活用例

デモの機能を業務に当てはめると、次のような使い方が考えられます。

作業時間に制限のあるエリアで、長居に声をかける

作業者のヘルメットにマーカーを付け、カメラに映り続けている時間を滞在時間とみなす使い方です。決めた時間を超えたら、スピーカーから退出を呼びかけます。

滞在時間を数える仕組みは、現場の運用に合わせて作り込みます。

立ち入りを制限したエリアで注意を呼びかける

エリアごとに入ってよい人のマーカーの番号を決めておき、それ以外の番号が映ったときに注意を流す使い方です。番号ごとに案内の文を変えることも考えられます。

持ち場を離れたことを知らせる

持ち場や備品にマーカーを付けておき、見えなくなってから知らせる機能を使う方法です。監視員が持ち場を離れたことや、置いておくべき物がなくなったことに気づけます。

▼検知をきっかけに機器を動かす設定については、こちらの記事をご覧ください。
Axisカメラの便利な機能~イベントソース・イベントアクションの活用

システム・ケイのACAPアプリ開発

システム・ケイは、ACAPアプリの受託開発のご相談を受け付けています。ARマーカーの認識と発話を業務で使ってみたいというご相談も歓迎です。

たとえば、マーカーの番号ごとの文言や話す時間帯を、現場に合わせて変えることが考えられます。

▼ACAPで姿勢推定を試した記事もあわせてご覧ください。
AxisカメラACAP技術での姿勢推定

まとめ

  • AXIS ACAPは、AXISの装置の中で動くアプリを開発、展開、統合するためのオープンプラットフォームです。
  • デモでは、カメラがARマーカーを認識し、見つけたときと見えなくなったときにスピーカーが声で知らせます。
  • 140mm角のマーカーは、1〜3mの距離で認識できました。
  • サーバーを使わず、AXISのカメラとスピーカーだけで動きます。
  • 作業時間や立ち入りに制限のあるエリアでの声かけに応用できます。

ACAPアプリの導入をお考えの方は、システム・ケイまでお気軽にご相談ください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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