監視カメラをクラウドで操作。そのメリットとデメリットについて

基礎知識 — 公開日:2018/03/29
最終更新日:2022/11/02

こんにちは！
ネットワークカメラとIP監視カメラシステムのシステム・ケイです。

最近様々な分野で利用されている「クラウドサービス」。
監視カメラの分野でもクラウドサービスを取り入れた商品やサービスが続々と登場し、利用者も増えてきています。

今回はクラウド監視カメラについて。
監視カメラをクラウド化することでどんなことができるのか、そのメリット・デメリットも紹介します。

最近注目されている「監視カメラのクラウド化」とは？

クラウドとはインターネット上に画像や映像などのデータを保存し、パソコンやスマートフォンなど任意の端末からデータを利用することができるサービスです。
昨今のインターネットの普及により、家庭やビジネスの現場など利用シーンは急速に増えてきています。

クラウド機能を取り入れた監視カメラでは、インターネット上のクラウドサーバーを経由して、インターネット環境があればどこからでも録画映像を配信、確認することができます。

監視カメラをクラウドで操作　構成図

従来の監視カメラでは、カメラごとに録画映像をレコーダへ記録、管理する必要がありましたが、
クラウド上のサーバーへ保存することによって個別のレコーダーや管理が不要になります。

今やインターネットのインフラは各企業や家庭でも十分に整い、
設定も簡単になってきていることからクラウド監視カメラの導入件数も増えてきているのです。

監視カメラのクラウドサービスを利用するメリットには次のようなものがあります。

監視カメラで録画した映像は全てクラウド上へ記録されるので、データ保存用のサーバーやレコーダーを個別に用意する必要がありません。
データ保存用設備導入の費用もかからず、設置場所を確保する必要もないのです。

クラウド上のデータは、IDとパスワードを使って手持ちの端末から確認することができます。
複数の場所で撮影したデータを、別の場所からリアルタイムで一括確認、管理することも可能です。

複数台の端末からの確認も可能ですので、複数の担当者がそれぞれの持ち場で同じデータを確認するといったこともできます。

クラウド監視カメラはインターネット環境があれば簡単に導入することができ、サーバーやレコーダーが必要だった従来の監視カメラよりも必要設備も少ないため、導入のコストが少なくなります。

クラウド監視カメラサービスは大手通信会社をはじめ、カメラメーカーや電子機器メーカーなどがサービスを提供しています。
ウェブブラウザ上で確認するだけなら、専用のアプリやソフトが必要のないものも多いです。

例えば、システム・ケイで展開しているSKクラウドカメラは月額2,750円から始めることができます。カメラやPoEハブなどの必要機器のお貸し出し込で月額2,750円と、他社のサービスと比べてもとってもお得です。もちろんウェブブラウザで確認可能なため、専用ソフトのインストールも不要です。

インターネット上にあるクラウドサーバーへデータを保存している限り避けては通れないのがネットワークセキュリティの問題。
大きなものだと2012年に起こった大手クラウドストレージサービス「DropBox」のデータ流失問題を覚えている方も多いのではないでしょうか。

クラウドサービスの運営会社も常に最新技術によるセキュリティの強化を行っていますが、100%安全とは言い切れないのが実情です。

悪意のあるサイバー攻撃による情報の流出や、サーバーダウンやデータ消失のリスクは常に念頭に入れておく必要があります。
個人で出来る対策としては、パスワードを定期的に変更して適切に管理する、長期保存が必要なデータはバックアップを取るなどの対策をとることが必要となるでしょう。

これらの点を管理できるのであれば、録画データを全てローカルサーバーで管理し続けているよりもセキュリティはむしろ強固とも言えます。

SKクラウドカメラでは、カメラからクラウドへの映像転送は暗号化された状態で通信されます。映像データは暗号化されておりますので、外部からは参照できません。安心してご利用いただけます。

クラウドサービスを利用するメリット、デメリットをよく理解して利用したいものですね。

クラウド上で録画データを管理する「監視カメラのクラウド化」が増えてきています。
監視カメラのクラウド化は、データ保存用のサーバーやレコーダがいらない、インターネット経由で録画映像を管理するのでどこからでもデータにアクセス可能、必要設備が少なくコストが少ないなどのメリットがあります。
一方、クラウド上にデータを保存している限り、ネットワークセキュリティのリスクと知識をしっかり身に付け、必要な対策を行った上で利用するようにしましょう。