監視カメラ映像のブレを無くすには?

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基礎知識 —

電車や車など高速で移動する物体を撮影すると映像がブレてしまう、なんてことはよく聞く話です。そこで今回は「監視カメラ映像のブレ」についての処置方法についてご案内します。

撮影映像がブレる場合は「シャッタースピード」を短く設定してみましょう。

シャッタースピードとは、シャッターが開いている時間の事を指します。
シャッターが開いている時間が長いと、シャッターが開いている間に撮影対象物が動き映像がブレます。逆にシャッターが開いている時間が短いと、撮影対象物が動く前にシャッターが閉じるので映像にブレがなくなります。

(1)実際の撮影例を見てみましょう。

シャッタースピード 1/60秒で撮影した場合、撮影対象の動きが速いと、下記のようにブレが発生します。

シャッタースピード 1/60秒で撮影した場合

このブレを無くするために、シャッタースピードの値を、1/1000秒まで短くしてみます。

シャッタースピードの値を、1/60秒から1/1000秒まで短くします

下記のようにブレがなくなり、くっきりとした映像になります。

ブレがなくなり、くっきりとした映像になります。

(2)シャッタースピードを、1/60秒、1/100秒、1/500秒、1/1000秒に設定し映像のブレを比較した映像です。

シャッタースピードが、1/60秒 → 1/100秒 → 1/500秒 → 1/1000秒と短くになるにつれ、ブレがなくなることが確認できます。

(3)シャッタースピードが短いと暗くなります。

シャッタースピードは短ければ、短いほど良いのかというと、そうではありません。
シャッタースピードを短くすると、シャッターが開いている時間が短くなるため、光を取り込む量が少なくなり撮影映像は暗くなります。

シャッタースピードを1/60秒と、1/10000秒で比較します。

シャッタースピード 1/60秒と1/10000秒の比較動画

1/60秒では、1/10000秒と比較し映像が暗いことがわかります。
このようにシャッタースピードは、ブレを改善しますが、映像の明るさにも影響を与えます。
撮影対象、撮影場所に応じて、適したシャッタースピードを設定して撮影しましょう。

シャッタースピードについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も読んでみてください。
▼シャッタースピードはビデオ撮影でも変えるの?

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