I/Oモジュールってなに?役割とは?
こんにちは!
ネットワーク監視カメラとAI画像認識システムのシステム・ケイです。
弊社のカメラには「I/O(アイオー)」というアイコンがついた製品があります。
「I/O」をうまく使うとカメラにさまざまな機能を付与することができます。
今回はこの「I/O」について詳しく見ていきましょう。
I/Oとは
I/Oとは、input(インプット:入力)とoutput(アウトプット:出力)の頭文字をとったもので、回路や装置のことです。
メーカーによっては、DI/DO(digital input/digital output)デジタル入出力とも呼ばれます。
それぞれの意味は、
入力:カメラセンサーなどで人や異変などを検知すること
出力:装置から音や光などを外部に発すること
であり、I/Oがあるとシステムと連携して様々なことができます。
例えば、センサーで人を検知した時にパトライトを光らせたり、煙を検知した時に音声データを流したりすることができます。
I/Oモジュールとは?
I/OモジュールとはI/Oが備わっていないカメラに入力(センサーやマイク等)や出力(パトライトやスピーカー等)を接続可能にする装置のことです。
こちらを導入すると、センサー(入力)で一定以上の温度を検知したらパトライト(出力)が光るといった制御も可能になります。イメージとしてはこちらのような構図になります。
人や音、煙などをセンサーで検知し、PoEハブに繋いだI/Oモジュールを接続しておくと設定したタイミングで光や音などを出力することができます。
さらにPoEハブがインターネットに接続されていれば、PCやスマートフォンから遠隔で入出力を制御することもできます。これを使えば、入出力の切り替えを利用して、イベント検知からアクション実行までを制御できるようになります。
SK VMSを使えばI/Oモジュールがさらに便利に!
I/Oモジュールを利用すると簡単な入出力が可能になることが理解できましたでしょうか。
しかし、より複雑な状況の一連のアクションを効率的に作りたい場合にはI/Oモジュールだけでは不十分です。
ここで、今回はさらにSK VMSというシステムを紹介したいと思います。SK VMSはネットワークカメラ(IPカメラ)からライブ映像を検出・録画・検索・共有するソフトウェアプラットフォームです。
このシステムを使うとI/Oモジュールをさらに便利に使うことができます。
例えば、
- 離れた場所のカメラの映像をリアルタイムで確認。
- 顔認証システムとアラームを連携させた建物内の防犯対策。
- 入居者の状況や侵入者の検知などによる介護施設での高齢者の見守り
などです。
スマートウォッチと連携して心拍検知
実際にスマートウォッチをSK VMSと連携した例を見てみましょう。
スマートウォッチで異常な心拍数を検知するとSK VMSに通知が入ります。
SK VMSからI/Oモジュールを介して緊急アラートがなります。
すぐに助けに行くことができ、体調不良者への迅速な対応を可能にします。
スマートな感染対策
次にCO2濃度上昇を測るセンサーとカメラの連携にSK VMSを用いた例を紹介します。
こちらは、ピクシーダストテクノロジーズ社が開発したmagickiri(マジキリ)と連携したシステムで、CO2濃度が上がった時に換気を促す通知を送ったり、CO2濃度が異常な場所の録画を開始することができます。
リアルタイムで換気を行うのもよし、後から動画を振り返り混雑する傾向を把握することもできます。
これらの情報があるだけで、効率的に感染症対策を講じることが可能となります。
さらには入力であるカメラの映像から人や車のモーション(動き)を検出することもできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
◾️SK VMSとは?
SK VMSを導入する場合、下に示すような構図になります。
SK VMSでI/Oをコントロールする感じですね。
I/O入力でできることにも限界はある・・・
I/Oに接続できるセンサーは、マイクや温度センサー、煙検知などさまざまあります。
SK VMSを用いることで動画内のモーション検知をすることも可能でしたね。
しかし、対応できるものには限界があります。
例えば、暴力の現場や倒れている人を検知したい場合には適していません。
そんな時はAIを使ってみるのはどうでしょうか。
AIを使うと、侵入、徘徊、置き去り、持ち去り、ラインクロス、暴力、転倒などを検知することができます。
暴力検知
こちらの動画は暴力を検知する動画です。
カメラ内に人が映っただけでは反応せず、人が争い始めるとサインが出ます。
倒れた人を検知
次に倒れた人を検知する動画です。
このようにAIを利用すると、
- 暴力がはじまった時に録画を開始する。
- 倒れた人がいるときに指定の連絡先に通知を入れる。
- 物を盗もうとする人がいた時に大きな音を出す。
など、より複雑な機能を可能にします。
これらを可能にするのはSK VMS+AIに備わる画像認識連動システムです。
他にも指定したエリア内の侵入・徘徊する人物を検知し自動でスピーカーから警告音声を流すなど、いろいろな使用例があります。ぜひこちらの動画も見てみてください!
システム・ケイで取り扱いのあるI/Oモジュール
システム・ケイでもさまざまなI/Oモジュールを取り扱っております。
AXIS P8221
入力ポート:ドアスイッチ、煙検知器、赤外線検知器、ガラス破損検知器
出力ポート:制御デバイスやリレーに接続し、アラームによりドアの開閉、照明のオン/オフなどを行う
まとめ
- I/Oとは、input(インプット:入力)とoutput(アウトプット:出力)の回路や装置のことです。
- I/Oモジュールを使うと入出力の切り替えを利用して、イベント検知からアクション実行までを制御できます。
- SK VMSやI/Oモジュールと連動したAIを用いると、より複雑なアクションが可能になります。
今回はいかがだったでしょうか。I/Oモジュールとは何か、具体的な使用例について理解していただけたら嬉しいです。
この記事やI/Oモジュールの製品に関することで質問やお困りごとがありましたら、お気軽にお問合せください。