モジュラーとはなにか?モジュラー型の意味と利点
こんにちは!
ネットワークカメラとIP監視カメラシステムのシステム・ケイです。
ネットワークや通信機器の分野で最近よく聞く「モジュラー」という言葉。
実は防犯カメラにも「モジュラー型カメラ」というものがあるんです。
今回は、そもそもモジュラーとはなにか、モジュラー型カメラとはどんなものかについて説明します。
AXIS P8804 ステレオセンサーキット
モジュラーとは既存部品を組み合わせて作られる製品のこと
モジュラーとは、工業製品や精密機器を作るときに、共通規格の既存部品を組み合わせて作る作り方、また、そうして作られた製品のことを指します。
そしてその組み合わせる部品やユニット、要素の事をモジュールとも言います。
例えば、ハンドル、サドル、タイヤ、ペダルを組み合わせて作る「自転車」、ディスプレイ、OS、CPU、HDD、メモリなどを組み合わせて作る「パソコン」などが代表的なモジュラー型の製品にあたります。
各部品の品質がそれぞれ別に担保されているため、誰が組み立ててもほぼ同じ品質の製品を作ることができるというのが特徴です。
モジュラーと聞いて最初に思い浮かぶのは「モジュラージャック」ではないでしょうか。
モジュラージャックとは電話線やLANケーブルを接続するプラスチックのコネクターです。
これも、接続する・結合するという意味から来ています。
モジュラー型カメラとは
モジュラー型カメラとは、いくつかの部品を用途に合わせて組み合わせて使用するカメラです。
主にメインユニットとセンサーユニット(カメラレンズ部分)をケーブルで組み合わせて使います。
センサーユニットは監視の必要がある場所へ設置し、ケーブルでつないだメインユニットはスペースがある場所へ設置することで、ほとんど、どんな場所でも目立たず設置することができます。
インテグラル型とモジュラー型
インテグラル型は「摺り合わせ型」とも呼ばれ、製品をモジュールに分けることができない、一体型の製品を指します。
モジュラー型とは反対の概念で、日本のものづくりや工業分野では元々こちらのインテグラル型を得意としていました。
例えば自動車のように、製品ごとに最適設計された部品を調整しながら組み立てて作るものがインテグラル型にあたります。
自動車は様々な車種の部品を好きなように組み合わせて組み立てるという事はできません。
モジュラー型のメリットとデメリット
モジュラー型では、製品を構成する要素(モジュール)が別々に開発されています。
製品の一部のモジュールを高性能の物に交換したり、追加するだけで製品の性能をアップさせたり機能を拡張することができます。
修理や保守に関しても同じで、モジュール単位で管理することができるのでコストやリスクを分散させることができるのがメリットです。
逆に、組み合わせられるようモジュールにある程度汎用性を持たせなくてはならず、インテグラル型と比べると最適化されてるとは言えない場合があります。
また、メーカーごとにモジュールの規格が違う場合があり、別のメーカーのモジュールを組み合わせることができないことがあります。
システムケイカメラで取り扱いのあるモジュラー型カメラ
システムケイカメラでの取り扱いのあるモジュラー型カメラをご紹介します。
https://systemk-camera.jp/camera/?ctg=modular-networkcamera
メーカー:AXIS
・AXIS Fシリーズ・・・幅広い環境に使える柔軟性の高いモジュラー型カメラ
・AXIS P12シリーズ・・・汎用性が高く目立たない
・AXIS P8535ネットワークカメラ・・・人物の顔を高い精度で識別する身長計型カメラ
メーカー:VIVOTEK(スプリットカメラという名称)
・VC8201-M13・・・カメラユニットが2つ、魚眼レンズで360度監視可能
・VC8101・・・簡単設置可能な超小型カメラ
用途に合わせてメインユニットとサブユニットを別々に購入することも可能ですが、異なるメーカーの組み合わせはできないのでご注意ください。
モジュラーとはなにか?モジュラー型の意味と利点 まとめ
・モジュラーとは、複数の既存部品を組み合わせる組み立てタイプの製品の事。
・モジュラー型のメリットは、拡張性が高く、部品ごとに修理やアップグレードができるのでコストやリスクが少なくてすむこと。また、用途に合わせて必要な部品を組み合わせるので、汎用性が高いこと。
・システムケイカメラでもたくさんのモジュール型カメラを取り扱っています!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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