屋外用防犯カメラの選び方
設置前に確認すべきポイントを解説!
こんにちは!
ネットワーク監視カメラとAI画像認識システムのシステム・ケイです。
近年、身近なお店や駐車場、工場などあらゆる場面で防犯カメラの導入が進んでいます。ひとえに防犯カメラといっても、屋内用と屋外用では注意すべきポイントが異なることをご存知でしょうか?
今回は、屋外用の防犯カメラを選ぶときのポイントや、設置に必要な設備について、おすすめ製品とともにご紹介します!
目次
屋外に防犯カメラを設置する主な用途
屋外用防犯カメラは防犯用途をはじめとしてさまざまな場面で活用されています。
例えば、このような用途で設置されています。
- 店舗や施設の出入口の監視
- 駐車場や入退場の監視・管理
- 工場や倉庫などの敷地管理
- 盗難やイタズラの防止
- 施設周辺の状況把握
このように屋外用防犯カメラは、防犯に加え、施設管理やトラブル対応にも役立つ仕組みとして導入が広がっています。
屋外用防犯カメラの全体構成
では、屋外に防犯カメラを設置するには、どのような設備が必要でしょうか?
カメラ本体だけで運用できるわけではありません。
屋外への設置イメージは次の通りです。
撮影を行う防犯カメラと、ネットワーク通信を管理するルーターをLANケーブルで接続する必要があります。
図のようにPoEハブとLANケーブルを組み合わせると、LANケーブル1本でネットワーク通信と電源の両方を供給することが可能です。
さらに、サージプロテクターを設置することで、雷などによる過電流から機器を保護することができます。
このように屋外用防犯カメラは、カメラ本体だけでなく周辺機器と組み合わせて運用されるシステムとなっています。
屋外用の防犯カメラを選ぶときのポイント
屋外では雨風などの天候や季節による温度変化、逆光や明るさの変化など、考慮すべき影響が多くあります。
設置環境に適したカメラを選ぶために、特に次のポイントを確認することが重要です。
雨などの悪天候や衝撃に強い、防水・防塵・耐衝撃性能
屋外では常に雨風や砂埃、衝撃などの影響を受ける可能性があります。
そのため、防水・防塵性能や耐衝撃性能を必ず確認しましょう。
保護性能を表す規格
これらの性能を表す規格として、”IP〇〇”と”IK〇〇”という表記があります。
- IPコード
IEC(国際電気標準会議)とJIS(日本産業規格)によって規定された、防塵と防水の表記。
数字が大きいほど保護性能も高い。 - IKコード
IEC(国際電気標準会議)で規定された、耐衝撃性の表記。
00から10までのレベルで数字が大きいほど保護性能も高い。
これらの規格を参考に、適切な防水・防塵・耐衝撃性能を持ったカメラを選びましょう。
「雨に濡れても使えるの?~屋外対応カメラの防塵・防水性能~」
夜間や逆光にも対応可能な映りの良さ
屋外では屋内に比べ、太陽光による影響が大きく、昼夜の明るさの変化や逆光などで映像が見えにくくなる場合があります。
そのため、逆光補正(WDR)や赤外線暗視機能を備えたカメラを選ぶと良いでしょう。
逆光補正(WDR)
明暗差が大きい環境で発生する、暗い部分の黒潰れや明るい部分の白飛びを防ぐことができます。
なお、逆光補正には暗い部分を明るくするBLCなどの方式もありますが、WDRは明暗差全体を調整できる点が特長です。
屋外の出入り口や駐車場など、明暗差が大きくなりやすい場所で特に効果を発揮します。
赤外線暗視機能
夜間の屋外撮影には、赤外線暗視機能のついたカメラが活躍します。
ただし、赤外線は窓などのガラス越しでは反射してしまうため、設置場所には注意が必要です。
赤外線を照射することで、夜の倉庫内や街灯のない森の中など、通常の光がまったく届かない環境でも撮影が可能です。防犯対策や野生動物の研究といった用途でも活躍しています。
「赤外線カメラとは?仕組みやメリットについて解説」
寒冷地や高温環境でも使用できる動作温度
意外と見落としがちなポイントですが、防犯カメラには対応できる動作温度の範囲があります。
屋外では季節によって気温が大きく変化するため、設置するカメラの動作温度を確認することが重要です。
特に、北海道などの冬の寒さが厳しい地域では、使用環境が氷点下となるため、マイナスの気温でも動くカメラを選びましょう。
「動作温度を確認しよう!~冬の北海道でも使えるネットワークカメラ~」
屋外用防犯カメラの設置に必要な設備・対策
カメラ周辺の必要な設備や対策にはどのようなものがあるでしょうか。
映像の保存や機器の保護など、運用環境に合わせて次のような設備や対策を検討すると良いでしょう。
録画データの保存方法
防犯カメラで撮影した映像の保存方法には次のような種類があります。
- レコーダー(NVRやDVR)
- カメラ本体のSDカード
- クラウド
企業や施設での防犯カメラ運用では、高画質での長時間録画や安定した管理ができるレコーダー保存が採用されるケースが多いです。
AI画像認識システムなどとも連携しやすく、より柔軟な運用が可能になります。
サージプロテクターによる雷対策
VIVOTEK AT-PSP-001 PoEサージプロテクター
その対策として使用されるものが、サージプロテクター(SPD:Surge Protective Device)と呼ばれる安全装置です。
サージプロテクターを設置することで、誘導雷などによる電気的な衝撃から防犯カメラやネットワーク機器を保護することができます。
ハウジングで屋外対応に!
「ハウジング」と呼ばれるカメラカバーを取りつけることで、水滴や直射日光、埃などから保護することができます。
ハウジングによって屋内用のカメラでも屋外で使用できる場合があります。
VIVOTEK AE-244
設置を簡単にする仕組み
防犯カメラの設置では、電源やネットワークの配線が必要になるため、設置作業の負担が大きくなる場合があります。
少しでも負担を減らすために、次のような方法もあります。
屋外対応のPoEケーブル
PoE対応の配線構成にすると、LANケーブル1本でネットワーク通信と電源の両方を供給できます。
電源配線を別に用意する必要がなくなり、配線をシンプルにし、設置作業を簡略化できます。
「PoEとはなにか?PoEの簡単な仕組みとメリット」
工事不要で設置できるカメラ
製品によっては、Wi-Fiやモバイル通信を利用し、工事不要で設置できる防犯カメラもあります。
ただし、企業や施設用途では、安定した通信やセキュリティの観点から、有線接続のネットワークカメラが採用されるケースが多いです。
屋外用のおすすめ防犯カメラ4選
ここまでの選ぶポイントを踏まえ、屋外設置に適したおすすめのネットワークカメラをご紹介します。
AXIS M2035-LE :コンパクトで導入しやすい高コスパモデル
AXIS Q1809-LE :PTZ×超高精細8Kで広範囲・遠距離を両立する高性能モデル
VIVOTEK FD9368-HTV :屋外でも安心して使える耐環境ドームカメラ
i-PRO WV-X15300-V3LN :AI現場学習で精度を高める次世代カメラ
屋外用防犯カメラ設置時の注意点
屋外用防犯カメラを設置する際は、設置場所や周囲の環境にも注意が必要です。
安全かつ適切に運用するために、次のポイントを確認しておきましょう。
死角ができない位置で撮影
せっかく設置した防犯カメラでも、設置位置が適切でないと建物や車両によって死角ができてしまう場合があります。
撮影したい範囲がきちんと確認できるよう、撮影範囲を確認し、必要に応じて設置位置や台数の調整をすることが重要です。
プライバシーへの配慮
屋外に設置する際は、近隣の住宅や通行人などの映り込みにも配慮が必要です。
敷地外の様子を利用目的以上に撮影してしまうと、プライバシーの侵害にあたる可能性があります。
そのため、設置の際は映像の撮影範囲や解像度などにも注意する必要があります。
「防犯カメラ設置時の注意点!法律違反になることも!?」
潮風による影響を考慮
海沿いでは、潮風による影響を考慮する必要があります。
精密機器であるネットワークカメラは潮風で錆びたり、故障したりすることもあります。
そのため、海沿いで防犯カメラを設置する際には、以下のような工夫をすると良いでしょう。
- ステンレスやテフロンといった錆に強い材質を使用している製品を選ぶ
- 防錆コーティングがされている製品を選ぶ
- 設置に使用するネジなども錆に強い材質の製品を使う
まとめ
- 屋外設置の防犯カメラはカメラ本体のほか、ルーターやPoE機器などを含めたシステム全体で構成されます。
- 防水・防塵性能や逆光補正、動作温度など、屋外環境に適したカメラを選ぶことが重要です。
- 録画装置やサージプロテクターなどの設備を整えることで、安定した運用と機器の保護が可能になります。
- 設置の際は死角やプライバシー、塩害など周囲環境への配慮も忘れないようにしましょう。
屋外にカメラを設置する際のポイントや注意点についておわかりいただけたでしょうか?
屋内での設置ができたから同じ要領で…と設置してしまうと、カメラが機能しなくなったり、故障してしまう可能性も出てきます。
防犯カメラの設置を検討されている方や、設置の際に確認しなければならない点が多く疑問や不安がある方は、ご相談承りますので、システム・ケイまでぜひご気軽にお問い合わせください!






