ONVIF(オーエヌブイアイエフ、オンビフ)とは?各プロファイルについてもご紹介
こんにちは!
ネットワークカメラとIP監視カメラシステムのシステム・ケイです。
ONVIF(オーエヌブイアイエフ、オンビフ、Open Network Video Interface Forum)とは、
アクシス、ボッシュ、ソニーの3社が立ち上げた
ネットワークカメラ製品のインターフェースの互換性を広げるために作られた
規格標準化フォーラムです。
■ONVIFホームページ
ネットワークカメラの機能をWebサービスとして公開するのが特徴で、
クライアントはカメラからWSDLを取得して
そのカメラが持つ機能の利用方法を動的に入手することができます。
カメラの動的な発見、カメラ情報の設定および取得、カメラの光学制御およびPTZ制御、
イベントハンドリング、Video Analytics, ストリーミング、セキュリティといった
ネットワークカメラの利用に必要な一通りのインターフェースを定義しています。
メリットとしては、機器選定の幅が広がり、自由度が向上します。
システムを拡張する際、
どのメーカーの製品も繋がる環境なら総合的に投資、運用コストを抑えることができます。
また、現在のIPカメラはカメラ毎に高度な機能やメーカー独自の特長などがたくさんあり煩雑ですが、
ONVIFに対応していればインターフェースが統一されているのでインストール作業が軽減されます。
(もちろん、色々と使いこなしたい場合は個々の設定により対応可能です)
使いやすさが良くなることは利用者にとって大歓迎ですので、どんどん普及していってもらいたいですね。
ONVIFは、2012年ONVIF プロファイルSが標準化されて以来、
2017年にリリース候補とされたプロファイルTに至るまで数多くの規格を発表し標準化を進めてきました。
ONVIF プロファイル
プロファイル | 概要 | 年 |
---|---|---|
S | IPネットワークに接続された映像機器の通信/制御プロトコルの標準化 | 2012 |
C | サイト情報、ドアアクセス制御、およびイベントおよびアラーム管理の標準化 | 2013 |
G | IPネットワークに接続された記録メディア機器(録画機やメモリーカードなど)の通信/制御プロトコルの標準化 | 2014 |
Q | IPネットワーク内のセキュリティ製品の迅速な検出と基本設定の提供について | 2016 |
A | アクセスルール、資格情報およびスケジュールの設定について | 2017 |
T | H.265のサポートやONVIFビデオプロファイルの性能を拡大する拡張機能を含む高度なストリーミング機能の標準化 | 2017 (リリース候補) |
プロファイル S
プロファイルSは2012年に標準化されたインターフェイスで、ONVIFプロファイルの基本とも言えるプロファイルです。
プロファイルSに準拠するONVIF装置は、主にIPネットワークカメラまたはビデオエンコーダであり、
IPを介してビデオデータを送信するONVIF装置であります。
プロファイルSには、PTZ、オーディオおよびメタデータのストリーミング、
およびこれらの機能がデバイスに存在する場合は、リレー出力を行います。
プロファイル G
プロファイルGに準拠するONVIF装置は、主にIPネットワークカメラまたはビデオエンコーダであり、
IPネットワークを介してまたはデバイス自体にビデオデータを記録できます。
プロファイルGに準拠したONVIFクライアント(例えばVMS)は、
ONVIFデバイスからIPネットワークを介して、ビデオデータの録画設定や録画開始・停止などの制御を行うことができます。
プロファイルGは、クライアントがオーディオおよびメタデータストリームをサポートしている場合、受信する事を可能とします。
プロファイル T
プロファイルTは2017年にリリース候補とされた仕様です。これは、IPベースのビデオシステム用に設計されています。
プロファイルTは、H.264、H.265エンコーディングフォーマット、イメージング設定、モーションおよび改ざん検出などのアラームイベントの使用などのビデオストリーミング機能をサポートします。
デバイスの必須機能には、オンスクリーンディスプレイとメタデータストリーミングも含まれていますが、
クライアントの必須機能にはPTZ制御も含まれています。
プロファイルTは、HTTPSストリーミング、PTZ設定、モーションリージョン設定、
デジタル入力とリレー出力、およびそのような機能をサポートする準拠のデバイスと
クライアントの双方向オーディオのONVIF仕様もカバーしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。