レンズとアイリスの関係とは?

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基礎知識 —

こんにちは!
ネットワークカメラとIP監視カメラシステムのシステム・ケイです。

カメラの機能の中でも良く使われる「アイリス(絞り)」。
アイリスとはどのような機能かご存じですか?

今回はカメラレンズのアイリス(絞り)機能について。
アイリス(絞り)を調節することで撮影画像にどのような影響があるのかをご説明します。

 

アイリス、アイリス値(F値)とは?

アイリスとは、レンズが行う「絞り」とも呼ばれるカメラの明るさ調節機能の事です。

撮影時に明るさが足りないと画面は暗くなってしまい、逆に明るすぎると画面は白飛びしてしまいます。
適切な明るさの写真を撮るためには、暗いところでは絞りを開いて光をたくさん取り入れ、
明るいところでは絞りを絞って取り入れる光の量を減らす必要があります。
これを調節する機能が「アイリス」です。

アイリスが働くことでイメージセンサーに取り込む光の量(露出)を調整し、
適切な明るさで撮影することができるのです。
人間の瞳孔と同じ働きをする機能だとイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。

このアイリス(絞り)の大きさを数値で表したものを「F値」と言い、
F1.4、F2、F2.8、F4、F5.6……と「F+数字」で表記されます。

F値が大きいほど絞りが絞られレンズを通る光が少なくなり、
F値が小さいほど絞りが開かれレンズを通る光が多くなります。

 

アイリス(絞り)と「ピント」「ボケ」の関係

アイリスは露出の調節だけではなく、ピント調節にも使用することができます。

F値を大きくする(絞りを絞る):ピントの合って見える範囲が大きくなる
F値を小さくする(絞りを開ける):ピントが合って見える範囲が小さくなる

ポートレートなどによくある、人物にピントが合い後ろの背景はボケた写真を撮ろうと思った場合は
F値を小さく設定するとそのような写真をとることができます。

この時にピントが合っているように見える範囲の事を「被写界深度」と言います。
ピントやボケ感は、アイリス以外にも焦点距離を調節することで変えることもできます。

 

手動アイリスと自動アイリス

アイリス機能の種類には手動(マニュアル)アイリスと自動(オート)アイリスがあります。
どちらの方法で撮影するかはカメラの使用目的によって選ぶと良いでしょう。

ここでは監視カメラを使用する際にはどちらを選ぶと良いのかご紹介します。

手動(マニュアル)アイリス

撮影場所の明るさや必要な被写界深度に合わせて撮影者が手動で絞りを調節します。
撮影場所の明るさなどに合わせて調節する必要があるので、野外設置の監視カメラなどには不向きと言えます。

自動(マニュアル)アイリス

カメラとレンズが連動して自動で絞りを調節します。
初心者でも扱いやすく、時間によって明るさが変動する
野外設置の監視カメラには必須の機能と言えるでしょう。

 

まとめ

  • アイリスとはカメラのレンズを通す光の量を調節して、適切な明るさで撮影する機能の事です。「絞り」とも呼ばれます。
  • 絞りを開くと取り入れる光量が増え、絞ると取り入れる光量は減ります。この絞りの大きさを数値で表したものをF値と言います。
  • F値が大きい=絞る=取り入れる光が少ない、F値が小さい=絞りを開く=多くの光を取り入れる。
  • 絞りを調節することでピントの合う範囲を調節することもできます。絞りを絞る(F値が大きい)ほどピントの合って見える範囲が広く、絞りを開く(F値が小さい)ほどピントの合って見える範囲が狭くなります。
  • 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

     
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