PoEの給電(PSE)・受電(PD)機器とLANケーブルについて
こんにちは!システムケイ昭和生まれのヨッシーです。
前回の記事(PoEとは?PoEの簡単な仕組みのお話し。)ではPoEの簡単な概要をお話ししました。
今回は、弊社でご紹介しているネットワークカメラの接続設定にも関係する、PoE機器本体や接続するLANケーブルについてお話ししていきたいと思います。
PoEには給電機器と受電機器がある
前回、PoEはコンセントがなくても電力を供給できる技術とお話ししましたが、PoEには電力を供給する機器と電力を受ける機器の2種類があります。
給電機器(PSE)について
PSE(Power Sourcing Equipmentの略)といい、電力を供給する側の機器のことです。
給電機器にはPoEスイッチングハブやPoEインジェクターなどがあります。
受電機器(PD)について
PD(Powered Deviceの略)といい、給電を受けコンセントなしで動作する機器のことです。
受電機器には無線アクセスポイント、PoE受電アダプター、スイッチングハブ、IP電話機、ネットワークカメラがあります。
給電機器(PSE) | 受電機器(PD) |
---|---|
PoEスイッチングハブ | 無線アクセスポイント |
PoE受電アダプター | |
PoEインジェクション | スイッチングハブ |
IP電話機 | |
ネットワークカメラ |
このような電気を供給する側の機器と受電する機器をLANケーブルで繋いて利用するのですが、実はLANケーブルにも種類があり、利用できるLANケーブルと利用できないLANケーブルがあります。
PoEで使えるLANケーブルは?
LANケーブルの「カテゴリ」とは?
LANケーブルには通信速度を表す「カテゴリ」とよばれる規格があります。
お手持ちの機器に合わせて対応するカテゴリのLANケーブルを利用する必要があるのです。
2017年現在では「カテゴリ5・5e・6・6a・6e・7」の6種類があります。
「カテゴリ 5」や「CAT 5」などのように表記され、数字が大きくなるほど通信速度が早くなります。
アルファベットについては、「どこが規格・承認しているか」という意味合いもあるのですが、長くなるので今回は説明は省きます。
基本的にアルファベットがついているものの方がついていないものよりも性能が良いと覚えておくとよいでしょう。
PoEにはカテゴリ5e以上のLANケーブルを使用しよう
LANケーブルのカテゴリについて簡単に説明しましたが、PoEにはLANケーブルのカテゴリ5e以上のケーブルを利用します。
手持ちのLANケーブルのカテゴリを確認する場合は、ケーブルに印字されている表示で確認ができます。
販売店などで購入する場合ですが、カテゴリ5eについては「エンハンスド カテゴリ5」というような表記で販売しているものもあります。「カテゴリ5e」も「エンハンスド カテゴリ5」も同じものですのでどちらを購入しても問題ありません。
LANケーブルの準備もOK。いよいよ接続!といきたいのですが
カテゴリ5e以上のLANケーブルも用意していよいよ接続!といきたいところですが、実はもう一点、接続に関して注意したい部分があります。
それは、PoEの規格です。
規格ばかりで嫌になっちゃいますが、大切な部分ですので次の記事で詳しく説明していきたいと思います。
PoEの給電(PSE)・受電(PD)機器とLANケーブルについてのまとめ
今回押さえておきたい点は
・PoEには給電機器(PSE)と受電機器(PD)がある
・接続に使用するLANケーブルはカテゴリ5e以上のものを使う
という点です。
もっと基本的なPoEのことを知りたい方は
PoEシリーズその3「PoEの2つの標準規格と電圧・電力クラスのお話し」をご覧ください。
ネットワーク関係は色々な規格が関わってくるので難しいですね。次回でPoEについての記事は最後です。引き続き複雑な規格のお話しですが、お付き合いいただけると嬉しいです!
弊社の監視カメラシステム「NVR」のサイトでもPoEで接続できるネットワークカメラをご紹介しています。ぜひご覧ください!
PoEハブの取り扱いもしております!
システムケイ取り扱いネットワークカメラ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。