屋外用防犯カメラとは?屋外設置時に気を付けるべきこと!

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基礎知識 —

こんにちは!
ネットワーク監視カメラとAI画像認識システムのシステム・ケイです。

どこを歩いていても見かけることの多い防犯カメラですが、実は屋外に取り付ける際には、注意しなければならないことがたくさんあります。
今回はそれらを、おすすめの製品もあわせてご紹介します!

屋外カメラ

屋外にカメラを設置するには?

屋外に防犯カメラを設置する場合、業者に頼むか、自分で取り付けるかを選ぶことになりますが、ここでは自分で取り付ける場合について解説していきます。

屋外に防犯カメラを設置する際の形としてはこのようになっています。

屋外設置イメージ図

配線イメージとしてはこのようになっています。
屋内から屋外への配線が必要になるため、場合によっては工事も検討しなければなりません。
さらにカメラ自体に求められる機能や、屋外設置ならではのアイテムもあるため、ここから詳しく解説していきます。

サージプロテクターで雷対策!故障しないように・・・

屋外と屋内での一番の違いとしては、雨風や落雷といった自然現象への対策をしなければならない点です。
特に画像にもある、落雷を対策するための「サージプロテクター」、いわゆるSPDという物が必要になります。
これにより、誘導雷と呼ばれる周辺に落ちた雷によるシステムへの不具合を防ぐことができるようになります。

システム・ケイでも取り扱っているので、購入の際はぜひご検討ください!

VIVOTEK AT-PSP-001 PoEサージプロテクター

次は屋外ならではの、防犯カメラ自体に求められる機能についてご紹介していきます。

カメラに求められる屋外向けの機能

防水・防塵、耐衝撃

屋外では常に雨風や砂埃などがカメラを襲う可能性があります。
カメラの製品ページにアクセスした時にある特徴の欄に、防水・防塵であったり、耐衝・耐候などと記載があれば大丈夫です。

防水防塵表記

さらにこれらのレベルを表すのに、”IP〇〇”と”IK〇〇”という表記がされています。
“IP”はIEC(国際電気標準会議)とJIS(日本産業規格)によって定められたもので、”IK”はIEC(国際電気標準会議)62262で規定されたものです。

IKは耐衝撃性を表すもので、”IK00”から”IK10”までの数字で表され、数字が大きいほど耐性も高いものになります。
IPは防水と防塵に分かれており、画像にある「IP67」の場合、防水性が6、防塵性が7というように表されています。こちらも、数字が大きいほど耐性も高いものになります。

防水・防塵、耐衝撃性能について、詳しくはこちらの記事をご覧ください!
「雨に濡れても使えるの?~屋外対応カメラの防塵・防水性能~」

動作温度

屋外となると、季節によって気温の変化が激しくなります。そのため、設置するカメラの動作温度を確認しなければなりません。
特に北海道などの冬の寒さが厳しい地域などでは、必要な動作温度も変わってくるため、設置する地域にあわせたカメラを選びましょう。
こちらは製品ページの下部、仕様の中の動作環境の欄に記載してあります。

動作温度表記

動作温度について、詳しくはこちらの記事をご覧ください!
「動作温度を確認しよう!~冬の北海道でも使えるネットワークカメラ~」

赤外線カメラ

明かりの少ない屋外では、夜の暗闇の中でも映像を撮影できる必要があります。そこで活躍するのが、赤外線暗視機能のついたカメラです。

しかし、赤外線は窓などのガラス越しの場合通らなくなってしまうため、設置の際はそれらも考慮して場所を選びましょう。

赤外線カメラについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください!
「赤外線カメラについて、機能やメリットをご紹介!」

赤外線表記

逆光補正

逆光補正とは、逆光での撮影時に被写体をちょうどよい明るさに保つ補正機能のことです。
この機能がないカメラを使ってしまうと、明暗の差が大きくつく場合に、暗い部分が黒つぶれしてしまいます。

朝日や夕日などの影響を受ける向きの防犯カメラには、こちらの機能も必須となります。

逆光補正について、詳しくはこちらの記事をご覧ください!
「WDR(ワイドダイナミックレンジ)とは?」

WDR表記

屋外向けカメラの製品例

上記を踏まえて、屋外設置に向いている防犯カメラをいくつかご紹介します。

AXIS P1467-LE Bullet Camera :フル装備で万能の5メガピクセル監視

AXIS P1467-LE Bullet Camera
こちらは屋外対応で様々な機能を備えたバレット型カメラです。
DC電源とPoEの両方で電力を供給できるため、万が一停電が発生した際にも電力を供給しデータを保護することができます。
さらに最大30フレーム/秒のフレームレートで、5メガピクセルの解像度での撮影が可能な高性能な防犯カメラとなっています。

詳細はこちら

HIKVISION DS-2CV2121G2-IDW :2メガピクセル屋外対応ドーム型カメラ

HIKVISION DS-2CV2121G2-IDW
こちらは屋外にも対応したドーム型カメラです。
赤外線暗視機能や逆光補正はもちろんのこと、wi-fi接続によりスマートフォンなどと連携させていつでも映像を確認することができます。

詳細はこちら

VIVOTEK SD9368-EHL :プロフェッショナルIRスピードドームカメラ

VIVOTEK SD9368-EHL
こちらは、空港や製造施設などの広い範囲を撮影することにも対応した防犯カメラで、高性能な赤外線暗視機能と40倍光学ズームを搭載しています。
さらに最新のAI技術も搭載されており、リアルタイムでリスクを特定し、疑わしい人物を自動的に追跡することができます。

詳細はこちら

これらのカメラは、先ほど述べた屋外に向けた機能を全て備えたカメラとなっています。
システム・ケイのサイト内でカメラを探される場合は、
「屋外対応」「赤外線」「WDR(逆光補正)」と記載のあるカメラの中から選んでいただければ、屋外設置に必要な機能を備えたものが探しやすくなりますので参考にしてみてください。

ネットワークカメラの商品一覧

屋外非対応のカメラもハウジングで屋外設置!

「ハウジング」と呼ばれる、カメラカバーを取りつけることで、屋内用のカメラを水滴や直射日光・ホコリなどから保護することができるようになります。


VIVOTEK AE-244

VIVOTEK AE-244
こちらの屋外ハウジングは、防塵・防水に加えて耐衝撃性やガラス霜取りヒーターおよびファン、さらに50mまで有効なIR-LEDを搭載しているため、これ一つで屋外設置の際に必要になる多くの機能を備えさせることができます。

詳細はこちら

屋外対応のPoEケーブル

屋外設置するネットワークカメラの稼働には、インターネット接続と電源供給の2つが必要になります。
そこで用いられるのが、「PoE」という技術です。
PoEとは、インターネットの接続に使われるLANケーブルで併せて電力も供給できるというものです。

PoEについてはこちらで詳しく解説しているのでご参照ください!
「PoEとはなにか?PoEの簡単な仕組みとメリット」

屋外のカメラには、PoEに対応したケーブルで接続すると配線が少なく、便利です。


AXIS RJ45 ケーブル

RJ45ケーブル
こちらのケーブルは屋外向けとなっており、長さも5mと15mから選ぶことができるのでおすすめです。

詳細はこちら

AXIS T8129-E Outdoor PoE Extender

AXIS PoEエクステンダー
さらに距離を伸ばしたい場合には、こちらを使うことでネットワークの範囲を大幅に拡張することもできます。
しかしながら、赤外線照射などで電力の消費が激しい場合では、ケーブルが長すぎると電力供給が不安定になることもあるため、注意が必要です。

詳細はこちら

屋外設置時には、プライバシー保護も大事!?

屋外に設置する際は、敷地外を歩く人なども映ってしまう可能性があります。
防犯カメラで設置時の利用目的以上の情報を取れてしまうと、プライバシーの侵害にあたる可能性があります。
そのため、設置の際は映像の撮影範囲や解像度などにも注意する必要があります。

防犯カメラ設置時の注意点などに関してはこちらをご覧ください。
「防犯カメラ設置時の注意点!法律違反になることも!?」

潮風による劣化なども!?

これは海沿いに設置する場合のみになりますが、精密機器であるネットワークカメラは潮風で錆びたり、故障してしまうこともあります。

そのため、海沿いで防犯カメラを設置する際には、ハウジングがステンレスやテフロンといった錆に強い材質の物を選んだり、専用のコーティングがされている物を選んだり、設置に使用するネジなども錆に強い材質のものを使う必要があります。

まとめ

  • 屋外用のカメラを選ぶ、もしくはハウジングでカメラ自体の屋外設置を可能にする必要がある!
  • 落雷対策やプライバシーへの配慮をしっかりと行う!

屋外にカメラを設置する際のポイントや注意点についておわかりいただけたでしょうか?
屋内での設置ができたから同じ要領で…と設置してしまうと、カメラが機能しなくなったり、故障してしまう可能性も出てきます。

防犯カメラの設置を検討されている方や、設置の際に確認しなければならない点が多く疑問や不安がある方は、
ご相談承りますので、システム・ケイまでぜひご気軽にお問い合わせください!

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